現在ケガで戦列を離れている男子テニス世界ランク6位のアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)の兄ミーシャ・ズベレフが、欧米スポーツメディア『EUROSPORT』が配信したインスタグラムのインタビューに登場。そのなかで苦境に立たされている弟の近況について語った。
今年6月の全仏オープン準決勝で赤土の王者ラファエル・ナダル(スペイン/2位)と対戦した際に右足首の大ケガを負ったズベレフ。同箇所の手術を経て懸命なリハビリに励んできた25歳は、9月に生まれ故郷のハンブルクで行なわれた国別対抗戦「デビスカップ by Rakutenファイナルズ グループステージ」で待望のカムバックを果たすはずだった。
ところが復帰初戦に向けた会場での練習中に右足に激しい痛みを覚え、検査の結果新たに「骨髄浮腫(骨内部の炎症)」を発症していたことが判明。その後の記者会見で「極度の痛みに苦しんでいる。歩くことさえ痛い。復帰も数か月ほどかかるかもしれない」と明かした彼は、エントリーしていた今月初旬の「楽天ジャパンオープン」(東京・有明/ハードコート/ATP500)も欠場を余儀なくされ、現在もツアー大会には出場していない。
ズベレフは先日モルディブでガールフレンドや家族と共にバカンスを楽しんだことが報じられ、これについてはミーシャも「素晴らしい旅行だった」と振り返る。
一方でその時の弟の心情を「彼がこれまであれだけ長い期間、休みを取ったことはなかった。サーシャは休暇中もコートでプレーしていることを望んでいただろう」と推察。1日も早い戦線復帰を目指しているだけに、楽しいひと時を過ごしながらもどこか複雑な心境を抱いていたのではないかと話した。
新たなケガとも闘うズベレフの近況についてミーシャは「今は朝の9時か9時30半頃から1日5時間ほどトレーニングをしている」とコメント。ただ現時点では復帰のメドは立っておらず、「サーシャは健康な時だけトーナメントに参加したいのではなく、プレーの面でも体調の面でもしっかりと整った時にだけプレーしたいと思っているみたいだ」と強調した。
最近は有望な若手プレーヤーが続々台頭しており、まだグランドスラムの優勝に手が届いていないズベレフとしては焦りを感じてしまうかもしれない。それでも今は再び元気な姿でコートに戻れるよう、治療とリハビリに専念してもらいたい。
文●中村光佑
【連続写真】巧みな身体使いから生まれるズベレフの爆速サービス詳細画像
今年6月の全仏オープン準決勝で赤土の王者ラファエル・ナダル(スペイン/2位)と対戦した際に右足首の大ケガを負ったズベレフ。同箇所の手術を経て懸命なリハビリに励んできた25歳は、9月に生まれ故郷のハンブルクで行なわれた国別対抗戦「デビスカップ by Rakutenファイナルズ グループステージ」で待望のカムバックを果たすはずだった。
ところが復帰初戦に向けた会場での練習中に右足に激しい痛みを覚え、検査の結果新たに「骨髄浮腫(骨内部の炎症)」を発症していたことが判明。その後の記者会見で「極度の痛みに苦しんでいる。歩くことさえ痛い。復帰も数か月ほどかかるかもしれない」と明かした彼は、エントリーしていた今月初旬の「楽天ジャパンオープン」(東京・有明/ハードコート/ATP500)も欠場を余儀なくされ、現在もツアー大会には出場していない。
ズベレフは先日モルディブでガールフレンドや家族と共にバカンスを楽しんだことが報じられ、これについてはミーシャも「素晴らしい旅行だった」と振り返る。
一方でその時の弟の心情を「彼がこれまであれだけ長い期間、休みを取ったことはなかった。サーシャは休暇中もコートでプレーしていることを望んでいただろう」と推察。1日も早い戦線復帰を目指しているだけに、楽しいひと時を過ごしながらもどこか複雑な心境を抱いていたのではないかと話した。
新たなケガとも闘うズベレフの近況についてミーシャは「今は朝の9時か9時30半頃から1日5時間ほどトレーニングをしている」とコメント。ただ現時点では復帰のメドは立っておらず、「サーシャは健康な時だけトーナメントに参加したいのではなく、プレーの面でも体調の面でもしっかりと整った時にだけプレーしたいと思っているみたいだ」と強調した。
最近は有望な若手プレーヤーが続々台頭しており、まだグランドスラムの優勝に手が届いていないズベレフとしては焦りを感じてしまうかもしれない。それでも今は再び元気な姿でコートに戻れるよう、治療とリハビリに専念してもらいたい。
文●中村光佑
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