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海外テニス

女子テニス国別対抗戦、スイスがオーストラリアを破り初優勝!「このチームには強いハートがある」と指揮官<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.11.14

昨年準優勝に終わったスイスチームは今年、その悔しさを糧にして「ビリー・ジーン・キング・カップ」悲願の初優勝を飾った。写真中央はキャプテンのハインツ・ギュントハルト。(C)Getty Images

昨年準優勝に終わったスイスチームは今年、その悔しさを糧にして「ビリー・ジーン・キング・カップ」悲願の初優勝を飾った。写真中央はキャプテンのハインツ・ギュントハルト。(C)Getty Images

 女子テニス国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ」は現地11月13日、イギリス・グラスゴーで決勝ラウンドの決勝を実施。スイスがオーストラリアを2-0で下して初優勝を飾った。

 シングルス2試合とダブルス1試合の計3試合で先に2勝した方が勝利となる本大会。昨年準優勝に終わっているスイスチームは、今年もベリンダ・ベンチッチ(世界ランキング12位)とジル・タイヒマン(同35位)を主砲に据えて参戦。同12日に開催されたチェコとの準決勝では両者がシングルスで2勝を挙げ、2年連続で決勝へと駒を進める。

 対するオーストラリアは本大会の前身である「フェデレーション・カップ」と「フェドカップ」を通じて通算7勝を誇る名門。今年の準決勝では、アイラ・トムヤノビッチ(同33位)とストーム・サンダース(同239位)を軸にイギリスを破っての決勝進出となった。

 迎えた決勝の第1試合。タイヒマンの相手サンダースは、シングルスのランキングでは格下であるが、ダブルスでは世界10位に位置する実力者。今大会では決勝までの3試合すべてのシングルスでストレート勝利を飾っている。タイヒマンは「相手はこの1週間とても良いプレーをしているからタフな試合になるのは想定済み」と臨んだ。

 試合は予想どおりの接戦となるなか「勝負どころでポイントが取れた」タイヒマンがファイナルセットの末に相手の追撃を振り切る。「勝ててすごくうれしい」と2時間27分にわたる激闘に終止符を打ち胸を撫でおろす。
 
 チャンピンに向けてと1勝と迫ったスイスの2番手はベンチッチ。昨年の本大会決勝では自身が敗れたことで優勝を逃し涙を流した。

「あの敗戦が大きなモチベーションにつながった」と語るスイスのエースは、試合の立ち上がりからアクセル全開でプレー。巻き返しを狙うトムヤノビッチに付け入る隙を与えず、6-2,6-1で振り切って1年越しの勝利を手にした。

 試合後、女子テニスの頂点に立ったスイスのキャプテン、ハインツ・ギュントハルトは「この結果は今日実現したものではなく、より良いプレーをしようと何年もかけて努力してきた結果である」と語り、「誰が勝つかはわからないが、勝敗の多くはハートに関係してくるもの。そして、このチームには強いハードがあった」と偉業を成し遂げた選手らを称えた。

■決勝の結果(11月13日)
スイス 2-0 オーストラリア
〇ジル・タイヒマン 6-3、4-6、6-3 ●ストーム・サンダース
〇ベリンダ・ベンチッチ 6-2、6-1 ●アイラ・トムヤノビッチ
ベンチッチ/タイヒマン(打ち切り)サンダース/ストーサー
※試合は先に2勝した方が勝利となるためダブルスは実施されなかった

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】なかなか見られないベンチッチらトッププロの練習やテニス教室の様子
https://thedigestweb.com/photo/detail/id=54822&repeatCnt=17
 
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