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【全豪オープンテニス】西岡良仁が自身初の4回戦進出! ナダルを破ったマクドナルドにストレートで勝利<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.01.20

相手が負傷したことで難しい対応を強いられた西岡だったが、それでもストレートで押し切り自身初の4回戦へと駒を進めた。(C)Getty Images

 現在開催中の全豪オープンは現地1月20日に男子シングルス3回戦を実施。第31シードの西岡良仁(世界ランキング33位)が、マッケンジー・マクドナルド(アメリカ/同65位)を7-6(6)、6-3、6-2のストレートで下し、自身初となるグランドスラム(四大大会)での4回戦進出を決めた。

 約2週間前のアデレード国際1で対戦している2人。その際は西岡がストレートでマクドナルドを破っている。その経験から西岡は「彼にフォアを打たせたくないし、彼は少しでも僕のクロスが甘くなったら、回り込んで叩いてくると思う」と語り、「(今度の試合は)バトルになると思う」と警戒心を強めていた。

 試合はその言葉通りの展開となった。西岡は立ち上がりからマクドナルドのフォアを警戒してバック側に山なりのスピンボールを集める。一方のマクドナルドも機を見て回り込みフォアを沈めにくる。両者一歩も譲らない展開となった第1セットはタイブレークにもつれ込むと、これを西岡が8-6と競り勝ってものにした。

 だが、さらなる競り合いが展開されると思われた第2セットでアクシデントが起こる。第1ゲームの途中でマクドナルドがメディカルタイムアウトを要求。左下腹部を痛めて治療することになったのである。その後のマクドナルドは試合を進めながらもチェンジエンドでトレーナを呼び治療を繰り返し、痛みの影響か時にはアンダーサーブを打って西岡と対峙した。
 
 2回戦で手負いのラファエル・ナダルに勝利したマクドナルドは「彼(ナダル)が負傷してから精神的に少し停滞してしまったのはかなりきつかった」と語っていたが、この日負傷したマクドナルドと対峙した西岡にもそんな心理が働いたのかもしれない。

 第2セットの西岡は4-0とリードするも、そこから3ゲームを相手に献上。ただ、リズムを乱しながらも西岡は4-3から挽回して2ゲームを連取。セットカウントを2-0とした。

 迎えた第3セット。観客の声援を味方にしながら巻き返しを狙うマクドナルドに対して、西岡は時折イライラした表情を浮かべながらも着実にポイントを重ねる。そして5-1で迎えた自身のサービスゲームではブレークを許すも、続く第8ゲームでブレークバックに成功。グランドスラム4回戦への切符を手にした。

「ここからは気合の勝負です」と試合後のインタビューで意気込みを語った西岡。ベスト8進出を懸けた4回戦では、カレン・ハチャノフ(ロシア/同20位)とフランシス・ティアフォー(アメリカ/同17位)の勝者と対戦する。

構成●スマッシュ編集部

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