ヒザのケガによりツアーを離れている男子テニス世界ランク20位のニック・キリオス(オーストラリア)のマネージャーを務めるダニエル・ホースフォール氏が、オーストラリアスポーツメディア『SEN 1116』が配信するポッドキャストのインタビューに回答。苦境に立たされている同選手の現況について語った。
昨季は、7月のウインブルドンで自身初となるグランドスラムでのシングルス決勝進出を果たすなど、1年を通して素晴らしい成績を残した27歳のキリオス。
ダブルスでも同胞の後輩であるタナシ・コキナキス(26歳/現シングルス141位)と組んで出場した昨年1月の全豪オープンで、地元ペアとして25年ぶりとなる同大会優勝を飾り、持ち前の類まれなるテニスセンスを遺憾なく発揮した。
そんな彼は、昨年10月の楽天ジャパン・オープン(ATP500)で、シングルス準々決勝を棄権して以降、度重なるケガにより大会には出場していない。
そして、先週母国で行なわれた年内最初のテニス四大大会「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)も、開幕直前にヒザの負傷を理由として欠場を発表。現地1月23日には、自身のSNSを通じて同箇所の手術を終えたことを報告していた。
ホースフォール氏によれば、現状キリオスは「まだヒザを70度くらいまでしか動かせない」という。それでも術後の経過については「良好だ」と述べており、次のようなコメントも残している。
「手術は本当にうまくいった。正直、これ以上の結果は望めないほどだ。チームはかなり満足しているし、彼が再スタートを切るのを楽しみにしている。
彼が準備できたら、私たちも準備する。毎日、医師や理学療法士と話をしている。彼らは(キリオスの経過について)非常に喜んでいるし、予想よりも早く復帰できるかもしれない。これは素晴らしいニュースだよ」
またホースフォール氏は、一時的にテニスから離れることで家族と共に過ごす時間や趣味に費やす時間が増え、キリオスのメンタルに良い作用をもたらしていると考察。そのうえで「心身ともに最高の状態でツアーに復帰できると思う」と予想した。
「精神面でも非常に良い感じだ。家ではポケモンをやって、母親の作った料理を楽しんでいる。この状況でそんな風に過ごすのは容易ではない。選手が失敗することの多くは、リカバリーに関するものだ。
手術をしなければならなかったのは残念だが、我々は彼のヒザが完全に治ったということと、彼がこれまで以上に良い状態で戻ってこられるだろうという2つの結論を導き出した。これで一件落着と思いきや、今度は体調を整えるために色々と工夫をしなければならない。でも、昨年より体力も気力も充実させる時間はある」
なお、豪メディア『The Age』によると、現時点でキリオスは3月8日から開催されるマスターズ1000大会「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ハードコート)での復帰を目標にしているという。だが、いつまたコートに戻ってこられるかは、ヒザの回復状況次第ということになるだろう。とにかく今はリハビリが順調に進むことを祈るばかりだ。
文●中村光佑
【PHOTO】準優勝のキリオスはじめ、ウインブルドン2022で活躍した男子選手たちの厳選写真を公開!
昨季は、7月のウインブルドンで自身初となるグランドスラムでのシングルス決勝進出を果たすなど、1年を通して素晴らしい成績を残した27歳のキリオス。
ダブルスでも同胞の後輩であるタナシ・コキナキス(26歳/現シングルス141位)と組んで出場した昨年1月の全豪オープンで、地元ペアとして25年ぶりとなる同大会優勝を飾り、持ち前の類まれなるテニスセンスを遺憾なく発揮した。
そんな彼は、昨年10月の楽天ジャパン・オープン(ATP500)で、シングルス準々決勝を棄権して以降、度重なるケガにより大会には出場していない。
そして、先週母国で行なわれた年内最初のテニス四大大会「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)も、開幕直前にヒザの負傷を理由として欠場を発表。現地1月23日には、自身のSNSを通じて同箇所の手術を終えたことを報告していた。
ホースフォール氏によれば、現状キリオスは「まだヒザを70度くらいまでしか動かせない」という。それでも術後の経過については「良好だ」と述べており、次のようなコメントも残している。
「手術は本当にうまくいった。正直、これ以上の結果は望めないほどだ。チームはかなり満足しているし、彼が再スタートを切るのを楽しみにしている。
彼が準備できたら、私たちも準備する。毎日、医師や理学療法士と話をしている。彼らは(キリオスの経過について)非常に喜んでいるし、予想よりも早く復帰できるかもしれない。これは素晴らしいニュースだよ」
またホースフォール氏は、一時的にテニスから離れることで家族と共に過ごす時間や趣味に費やす時間が増え、キリオスのメンタルに良い作用をもたらしていると考察。そのうえで「心身ともに最高の状態でツアーに復帰できると思う」と予想した。
「精神面でも非常に良い感じだ。家ではポケモンをやって、母親の作った料理を楽しんでいる。この状況でそんな風に過ごすのは容易ではない。選手が失敗することの多くは、リカバリーに関するものだ。
手術をしなければならなかったのは残念だが、我々は彼のヒザが完全に治ったということと、彼がこれまで以上に良い状態で戻ってこられるだろうという2つの結論を導き出した。これで一件落着と思いきや、今度は体調を整えるために色々と工夫をしなければならない。でも、昨年より体力も気力も充実させる時間はある」
なお、豪メディア『The Age』によると、現時点でキリオスは3月8日から開催されるマスターズ1000大会「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ハードコート)での復帰を目標にしているという。だが、いつまたコートに戻ってこられるかは、ヒザの回復状況次第ということになるだろう。とにかく今はリハビリが順調に進むことを祈るばかりだ。
文●中村光佑
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