今年１月に第１子の妊娠を発表した女子テニス元世界ランク１位の大坂なおみ（現66位）が、アメリカの大手ファッション雑誌『VOGUE』のインタビューに登場。そのなかで１人の母親として新たな門出を歩み出すことについて、現在の心境を語った。

　昨年９月の東レパンパシフィックオープン２回戦を腹痛により棄権して以降、ツアーには出場していない大坂。今年１月に行なわれたシーズン最初のテニス四大大会「全豪オープン」も詳しい理由を説明することなく早々に欠場を発表したため、ファンからは心配の声が続々と上がっていた。

　そんななかで迎えた現地１月11日、突如自身の公式SNSで１枚のエコー画像を投稿した大坂は「将来に向けて沢山楽しみな事があります。それらの一つには自分の子どもが私の試合を見て、『あれが私のママ』と誰かに言う事です」と綴り、第１子妊娠を公表。

　同投稿の最後には「来年明けから皆さんに会えることを期待しています。2024年の全豪オープンには出場しますので」と、来シーズン中でのツアー復帰の意志も表明していた。
  　今回のインタビューでグランドスラム（四大大会）通算４勝を誇る25歳の元世界女王は、いよいよ母親となることへの不安と期待感を次のように語った。

「母親になることへの準備を整えられるかどうかはわかりません。それでも初めてのことなので、とても興奮しています。私の知り合いで子どもを産んだ人は、みんな人生が変わっています。何が起こっても、それに適応していくしかないと思っています。私は自分に制限をかけようとしたことはないのです」

　ちなみに大坂は先日米メディア『People』に掲載されたコメントを通じて「もう赤ちゃんの性別はわかっています」と話していたが、現時点では男の子か女の子なのかについてはまだ明らかにしていない。

　とにかく今は体調に留意しつつ、心穏やかな生活を送っていってほしい。そして来シーズンには元気にコートを駆け回る姿を見せてくれることを期待したい。

文●中村光佑

【画像】大坂なおみが２年ぶりの優勝を果たした2021年全豪オープン厳選写真