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”お騒がせ男”ブブリクがATPからの処分に猛反発! 「彼らは自分のルールも知らない。ばかばかしい」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.02.26

主審の判定に納得がいかないブブリク。ラケット破壊などで物議を醸す男が再び吠えた。(C)Getty images

 ラケット破壊や試合後の暴言など、最近何かと話題を呼んでいるアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン/世界ランク50位)が、現在開催中の『オープン13』(2月20日~26日/フランス・マルセイユ/インドアハードコート/ATP250)で受けたコーチングバイオレーションについて怒りを露わにした。

 すでにコーチングの試みが実施されているWTAツアーとの整合性を持たせるため、ATPツアーでも昨シーズンの中盤から試験的に許可されているコーチング。準々決勝のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア/同25位)戦の途中でコーチのアルテム・スプルノフ氏から自身のサービスゲームについて助言を受けたブブリクも、ルールに違反しているとは思わなかったようだが、主審は彼にコーチングバイオレーションを言い渡した。

 フルセットでこの試合を制したブブリクは、後の記者会見でこの出来事を「ばかばかしいことだ」とコメント。コーチングバイオレーションを受けた理由について主審から「会話を伴うコーチングは許されない」との説明を受けたことを明かした。
 
 ATPツアーでのコーチングには、『同じ側のコートの時のみ』や『プレーの妨げになってはならない』など、いくつかの細かい条件がある。そのなかのひとつには『選手と会話してはいけない』というものがあり、今回はこれに抵触しているとみなされたようだ。

 だが、やはりブブリクはこれに納得できず。コーチからの言葉に反応したことは認めたが、「それが"会話"だったとはとても思えない」と反論。タイムバイオレーションの事例などを引き合いに出しつつ、主審個人の裁量によって判断基準が異なる現状を批判した。

「彼らは自分たちのルールさえきちんと把握していない。タイムバイオレーションのように違反を取る取らないが主審によって違うんだ。はっきりとした基準が誰にもわからないなんて馬鹿げているよ。許可するにしても違反にするにしても、ルールをもっと明確にすべきだ」

 ブブリクはこの件について今後もATPと協議したいと考えているようだ。「このことについてATPと話をするつもりだ。なぜなら、今後この問題がどのように進んでいくのか明確なビジョンを持ちたいからね」と語っている。

構成●スマッシュ編集部
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