多くのアマチュアは自分自身でゲームの判定を下す「セルフジャッジ」でテニスの試合をしています。「自分で判定するなら簡単」と思うかもしれませんが、それは大間違い。いい加減な判定によってトラブルを起こすことが多々あるからです。
そうしたトラブルなしで試合を楽しむには、とにかくルールに詳しくなることが大切です。そこで元プロ選手で現在公認審判員も務める岡川恵美子氏にケース別でルールについて解説してもらいました。
今回は「サービスのボールがネットした時の判定」について。セルフジャッジの試合では、果たしてサーバーとレシーバーのどちらがコールするのでしょうか?
◆ ◆ ◆
以前はレシーバーしかコールできませんでしたが、2018年のルール改訂により「ネット」、「スルー」、「タッチ」、「ノットアップ」、「ファウルショット」は、両チームでコールできるようになりました。
とはいえ、両方でコールできるためジャッジに食い違いが生まれることも多々あります。例えばサーバー側がノータッチエースを決めたと喜んでいる時に、レシーバー側から「ネットして入ったからレット(やり直し)です」とコールされる時などです。
このような場合、どちらも譲歩しないのであればロービングアンパイアを呼んで判断してもらうほかありません。ロービングアンパイアはお互いの判断が正確だったかを尋ね、判断します。その判断がサービスレットになることもあるでしょう。
サービスがネットに触れた瞬間に「ネット」とコールし、ボールがサービスコート内に着地したら「レット、ファーストサービス」、あるいは「レット、セカンドサービス」とコールしてください。
ボールがサービスコート外に着地すれば「フォールト」です。コールのタイミングが遅いとトラブルの原因になりますので気を付けましょう。
解説●岡川恵美子
17歳で全日本選手権を制覇して日本初の高校生プロとなる。グランドスラム(四大大会)では、全豪オープン3回戦進出を始め、全仏オープンやウインブルドンの本戦に出場。現在はベテラン大会に挑戦しながら、ITF国際審判員、JTA公認審判員も務める。
構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2022年5月号より抜粋・再編集
【画像】「その判定、ちょっと待った!」試合で見かけるトップ選手と審判の熱いやりとり
そうしたトラブルなしで試合を楽しむには、とにかくルールに詳しくなることが大切です。そこで元プロ選手で現在公認審判員も務める岡川恵美子氏にケース別でルールについて解説してもらいました。
今回は「サービスのボールがネットした時の判定」について。セルフジャッジの試合では、果たしてサーバーとレシーバーのどちらがコールするのでしょうか?
◆ ◆ ◆
以前はレシーバーしかコールできませんでしたが、2018年のルール改訂により「ネット」、「スルー」、「タッチ」、「ノットアップ」、「ファウルショット」は、両チームでコールできるようになりました。
とはいえ、両方でコールできるためジャッジに食い違いが生まれることも多々あります。例えばサーバー側がノータッチエースを決めたと喜んでいる時に、レシーバー側から「ネットして入ったからレット(やり直し)です」とコールされる時などです。
このような場合、どちらも譲歩しないのであればロービングアンパイアを呼んで判断してもらうほかありません。ロービングアンパイアはお互いの判断が正確だったかを尋ね、判断します。その判断がサービスレットになることもあるでしょう。
サービスがネットに触れた瞬間に「ネット」とコールし、ボールがサービスコート内に着地したら「レット、ファーストサービス」、あるいは「レット、セカンドサービス」とコールしてください。
ボールがサービスコート外に着地すれば「フォールト」です。コールのタイミングが遅いとトラブルの原因になりますので気を付けましょう。
解説●岡川恵美子
17歳で全日本選手権を制覇して日本初の高校生プロとなる。グランドスラム(四大大会)では、全豪オープン3回戦進出を始め、全仏オープンやウインブルドンの本戦に出場。現在はベテラン大会に挑戦しながら、ITF国際審判員、JTA公認審判員も務める。
構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2022年5月号より抜粋・再編集
【画像】「その判定、ちょっと待った!」試合で見かけるトップ選手と審判の熱いやりとり