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海外テニス

1年ぶりに復帰したウクライナのスビトリーナが初戦敗退も「皆が共にいることを実感した」と謝意<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.04.08

出産を経て約1年ぶりにコートに戻ってきたスビトリーナが母国の状況を踏まえて心境を明かした。(C)Getty Images

出産を経て約1年ぶりにコートに戻ってきたスビトリーナが母国の状況を踏まえて心境を明かした。(C)Getty Images

 ウクライナ・テニス界の旗頭として活躍してきた元世界3位のエリーナ・スビトリーナ(現在ランキングなし)が、約1年ぶりにコートに戻ってきた。

 ロシアによる母国への侵攻に抗議しながらも選手活動を続けてきたが、昨年3月に「この数か月間は精神的にも肉体的にも非常に辛く、ベストな状態で大会へ臨めなかった」ことを理由にツアーからの離脱を表明。その後、昨年10月には、男子プロテニス選手ガエル・モンフィスとの間に第1子が誕生したことを報告していた。
 
 出産後スビトリーナは「再びコートに立つための準備をしている」と語っていたが、4月3日に開幕した「クレジット・ワン・チャールストン・オープン」(アメリカ・チャールストン)に主催者推薦で出場。その目標を果たした。

 迎えたユリア・プチンツェワ(世界ランク47位/カザフスタン)との初戦は、第1セットをタイブレークの末に奪うも、「後半は体力的にきつくなった」ことで第2・第3セットを続けて落とし逆転負けを喫した。
 
 ただ、試合を終えたビトリーナの表情は晴れやかだった。それは久しぶりに公式戦のコートに立てたうれしさだけではなかった。

 大会側はWTAチャリティーズと提携し、開幕前の日曜日に10数名のスター選手と地元のテニス愛好家によるプロアマイベントを実施。そこで10万ドル(約1300万円)の寄付を集め、ウクライナ支援を目的とした『エリナ・スビトリーナ財団』に全額提供するなど、多くの人々がスビトリーナを支援してくれたからだ。

「多くの人が私を応援してくれているのを目の当たりにし、祖国が経験しているこの困難な時期に、彼らが私と共にいることを実感しました」と感謝の言葉を口にするスビトリーナ。

「この大会が、ウクライナの知名度を上げ、資金を集めるために行なってきた努力は壮大なものです。私の国では、人々がとても苦しんでいるので、この資金が必要なのです。数週間前にウクライナに行ったとき、国民が置かれている状況を見るのはとても辛かったです。私は意識を高めてできる限りの支援をするつもりです」と語った。

 そしてプロテニス選手として今後については「私が改善しなければならないのはフィジカルです」と課題を挙げつつも、「このまま具体的に取り組んでいけば、もっと早く飛躍できると思います」と完全復帰に向けての手応えも得たようだ。

 スビトリーナの戦いが再び始まった。

構成●スマッシュ編集部

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