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元世界2位ルードが得意のクレーコートで再起を図る「もっとアグレッシブにプレーすることだ」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.04.27

ツアー大会10勝を誇るルードは、9勝がクレーコートでの大会。マドリード・オープンで不調を払拭できるか。(C)Getty Images

 昨年の全仏オープンと、全米オープンで準優勝を果たしている元世界ランク2位のキャスパー・ルード(ノルウェー/現世界ランク4位)が、現在開催されているマスターズ1000大会「マドリード・オープン」(4月26日~5月7日/スペイン・マドリード/クレーコート)の記者会見に出席。なかなか調子が上がらない現状を踏まえ、今大会に向けて意気込みを語った。

 今季に入り早期敗退が続いていた24歳のルード。しかし、ヨーロッパのクレーコートシーズンに入ってからは早速「エストリル・オープン」(ATP250)で優勝を果たした。そのまま勢いを取り戻すと思われたが、「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000)では3回戦で、ヤン-レナード・ストルフ(ドイツ/同65位)に1-6、6-7(6)のストレートで敗退を喫した。

 続く「バルセロナ・オープン」(ATP500)でも3回戦でフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン/同30位)に6-7(5)、3-6のストレート負けを喫しており、得意のクレーコートで、今一つ思うようなプレーができていない。
 
 マドリード開幕前の記者会見に応じたルードは、現状をこう分析している。

「僕は最近、相手のミスを少し期待しすぎている気がする。世界のトップ選手を見てみると、彼らはアグレッシブにプレーし、ポイントを支配し、主導権を握っている」

 また、「積極的な姿勢で試合に臨むことが、安定感を取り戻すために重要」と語るルードは「特にフォアハンドでもっとアグレッシブにプレーすることだ。フォアハンドをベースにポイントを取っていくことが僕の強みなんだ。でも最近は十分にアグレッシブにプレーできていなかった。ウイナーもあまり多くないと思う」と自身のプレーを振り返った。

 そして、昨年のマドリード大会で、ドゥサン・ラヨビッチ(セルビア/同77位)に2回戦で敗退を喫したことを踏まえつつ「もう少しステップアップして、リスクを負わなければならない。あと、ドロップショットなども取り入れて予測不可能なプレーもしていきたい。今週はそういった点を改善していきたいと思っている」と今大会に向けて意気込みを語った。

 なお今大会、第3シードとして臨むルードは1回戦は免除。初戦となる2回戦では、予選から勝ち上がったイタリア期待の22歳マテオ・アルナルディ(105位)と対戦する。

構成●スマッシュ編集部

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