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国内テニス

16歳の小田凱人が抱負! 「国枝さんの後継者って言われないぐらいビッグな選手になりたい」と宣言<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.04.30

小田は国枝氏の「後継者」と言われ緊張しつつも、抱負を口にした。写真:THE DIGEST写真部

小田は国枝氏の「後継者」と言われ緊張しつつも、抱負を口にした。写真:THE DIGEST写真部

 車いすテニス界のホープ、16歳の小田凱人(おだときと/東海理化)が4月28日に東京都内で会見を開き、日本生命とのスポンサー契約締結及び、自身が発起人となったITF大会の開催を発表。車いすテニスのレジェンドである国枝慎吾氏の“後継者”についても言及した。

 9歳の時に骨肉腫を発症し、約1年間の入院生活中に見た国枝氏のプレー動画がきっかけで、10歳で車いすテニスと出会った小田。始めて間もない小学5年生の時、国枝氏と日本生命がタイアップしたジュニア育成イベント「ドリームカップ」に参加した。当時のことは「わくわくしながら国枝選手に会うのを本当に楽しみに参加させてもらいました」と、心に刻まれているようだ。

 小田の才能はすぐに開花し、史上最年少となる14歳11か月でジュニア世界ランキング1位に上り詰めた。昨年4月には国内最年少の15歳11か月 20日でプロに転向し、グランドスラム初出場となった全仏オープンでベスト4入りを果たすと楽天ジャパンオープンでは準優勝し、シーズン最終戦のマスターズでは最年少優勝。さらに今年の全豪オープンでは準優勝に輝き、先週行なわれたジャパンオープンでは単複2冠を達成。世界ランキング2位をマークしている。
 
 また、これらの最年少記録や実力だけでなく、「車いすテニス界を盛り上げたい」として、自身が発起人となりITF大会の新設やイベント開催するなど、16歳にしてすでに車いすテニス界の未来を考えている小田。

 多方面において期待がかかるホープは、「国枝さんの後継者」とも言われており、「プレッシャーは正直めちゃめちゃ感じています」としつつも、「誰もが言ってもらえることではないと思うので、うれしいですし次を担うっていう気持ちで頑張るので、後継者って言われないぐらいビッグな選手にもなりたいです」と頼もしいコメントを残した。

 なお、国枝氏とは何度か対戦したものの「最終的には勝つことはできなかった」が、「色んなことを教えてもらったので感謝の気持ちもありますし、これからの活躍、活動を見守ってほしいなと思います」。

小田が尊敬する国枝氏の“後継者”以上の選手になり、車いすテニス界もさらに盛り上がっていくことが楽しみだ。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】16歳の小田凱人が躍動した楽天OP車いすシングルス決勝写真

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