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海外テニス

アルカラスが最も欲するGSタイトルは全仏にあらず!「ウインブルドンで優勝できればとりわけ興奮する」<SMASH>

中村光佑

2023.05.03

アルカラスが「グランドスラムの中で一番優勝したい大会」として挙げたのはテニスの聖地、ウインブルドンだ。(C)Getty Images

アルカラスが「グランドスラムの中で一番優勝したい大会」として挙げたのはテニスの聖地、ウインブルドンだ。(C)Getty Images

 昨年9月の全米オープンテニスでグランドスラム(四大大会)初優勝を果たし、史上最年少での世界ランキング1位を記録した19歳のカルロス・アルカラス(スペイン/現2位)。2023年シーズンが始まってからも素晴らしい活躍を見せており、すでに3度のツアータイトル(アルゼンチン・オープン、BNPパリバ・オープン、バルセロナ・オープン)を獲得。今季中のグランドスラム2勝目にも大きな期待が寄せられている。

 海外テニス専門メディア『tennishead』によると、ディフェンディングチャンピオンとして参戦している現在開催中のマスターズ1000大会「マドリード・オープン」(4月26日~5月7日/スペイン・マドリード/クレーコート)でベスト8に進出したアルカラスは、今月末に開幕する「全仏オープン」(5月28日~6月11日/フランス・パリ/クレーコート)における四大大会2度目の優勝を目標に掲げているという。

 同郷のレジェンド、ラファエル・ナダル(元世界1位/現14位)が全仏で14度もの優勝を経験していることにも刺激を受けているのか、来たる5月5日に20歳の誕生日を迎えるニューヒーローは「ローランギャロス(全仏)は、常にスペイン人が結果を残してきたグランドスラムだ。僕もそれを勝ち取りたい」と闘志を燃やしている。
 
 その一方でアルカラスは「グランドスラムの中で一番優勝したい大会は別にある」と明かす。それこそが140年以上もの歴史を誇る「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝コート)だ。“テニスの聖地”とも称される素晴らしい舞台でぜひとも頂点に立ちたいとコメント。「ウインブルドンで優勝することができれば、とりわけ興奮するだろうね」と話した。

 ちなみに昨年のウインブルドンでアルカラスは同大会2度目となる本戦出場を果たすとともに、自身初のベスト16にも進出。だが4回戦で同年代のライバル、ヤニック・シナー(イタリア/現8位/21歳)にフルセットで敗れ、惜しくも初のベスト8入りを逃した。

 それでも凄まじい勢いで成長を続けているアルカラスなら、いつかは誰もが憧れる聖地で優勝トロフィーを掲げる姿が見られるはずだ。今年のウインブルドン(7月3日~16日)ではどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、ファンからも注目が集まりそうだ。

文●中村光佑

【PHOTO】アルカラスはベスト16、ウインブルドン2022で活躍した男子選手スナップ集
 

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