テニス四大大会の一つである「全仏オープン」(フランス・パリ)で、史上最多となる14回の優勝を誇るラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク14位)。クレーコートで圧倒的な強さを誇る「赤土の王者」が長引く股関節のケガで欠場を決めた今、5月28日から始まる全仏ではどのような戦いが展開されるのか。
これまで男子テニス界を牛耳ってきた「ビッグ3」(ロジャー・フェデラー、ナダル、ノバク・ジョコビッチ)のうち残るはジョコビッチ(セルビア/同1位)だけとなったが、その彼も全仏前哨戦3大会ではベスト8が最高と万全とは言えない。
過去3回全仏で優勝している元世界1位のマッツ・ビランデル氏(スウェーデン/58歳)は、欧州メディア『EUROSPORT』の取材に対して「ナダルの欠場が決まったことで、いつもの全仏とは違う大会になった。他の選手にとっては今がチャンスなのだから、それをものにしたほうがいい」と語っている。
ただその上で「今年の全仏王者には『果たしてナダルが出ていたら彼は優勝できたか?』を常に問われることになる」とも考える。
また現在開催中の「イタリア国際」(5月10日~21日/イタリア・ローマ/クレーコート/ATP1000)でベスト4に残っているダニール・メドベージェフ(ロシア/同3位)は、同大会を通じて「負傷によって誰かが欠場を余儀なくされるのは決して喜ばしいことではない」としながらも、「今回の全仏に彼(ナダル)の名前がないことで大会はより開かれたものになるだろう」とコメントしている。
ナダルと同郷の大先輩アレックス・コレッチャ氏(元2位/49歳)は、前出の『EUROSPORT』の取材に対して「ナダルの代わりにジョコビッチが3度目の優勝とGOAT(史上最高)の称号を目指すことになる。また、カルロス・アルカラス(スペイン/同2位)は同胞がいなくなったフィリップ・シャトリエ(センターコート)でトロフィーを掲げる機会を得た」と語る。
そして「自分も全仏で優勝できるのではと思っている選手にとって、必ずしもこれ以上プレッシャーを感じる必要はないだろう」とコメントしている。
初出場で初優勝を遂げた2005年から2022年まで、実に18大会にわたり全仏のトーナメント表にその名を記してきた「赤土の王者」ナダル。それが途切れた2023年大会において、新たな歴史を刻むのは果たして誰になるのか…。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】全仏オープン2022で優勝したナダルほか、男子選手の厳選写真を一挙公開!
これまで男子テニス界を牛耳ってきた「ビッグ3」(ロジャー・フェデラー、ナダル、ノバク・ジョコビッチ)のうち残るはジョコビッチ(セルビア/同1位)だけとなったが、その彼も全仏前哨戦3大会ではベスト8が最高と万全とは言えない。
過去3回全仏で優勝している元世界1位のマッツ・ビランデル氏(スウェーデン/58歳)は、欧州メディア『EUROSPORT』の取材に対して「ナダルの欠場が決まったことで、いつもの全仏とは違う大会になった。他の選手にとっては今がチャンスなのだから、それをものにしたほうがいい」と語っている。
ただその上で「今年の全仏王者には『果たしてナダルが出ていたら彼は優勝できたか?』を常に問われることになる」とも考える。
また現在開催中の「イタリア国際」(5月10日~21日/イタリア・ローマ/クレーコート/ATP1000)でベスト4に残っているダニール・メドベージェフ(ロシア/同3位)は、同大会を通じて「負傷によって誰かが欠場を余儀なくされるのは決して喜ばしいことではない」としながらも、「今回の全仏に彼(ナダル)の名前がないことで大会はより開かれたものになるだろう」とコメントしている。
ナダルと同郷の大先輩アレックス・コレッチャ氏(元2位/49歳)は、前出の『EUROSPORT』の取材に対して「ナダルの代わりにジョコビッチが3度目の優勝とGOAT(史上最高)の称号を目指すことになる。また、カルロス・アルカラス(スペイン/同2位)は同胞がいなくなったフィリップ・シャトリエ(センターコート)でトロフィーを掲げる機会を得た」と語る。
そして「自分も全仏で優勝できるのではと思っている選手にとって、必ずしもこれ以上プレッシャーを感じる必要はないだろう」とコメントしている。
初出場で初優勝を遂げた2005年から2022年まで、実に18大会にわたり全仏のトーナメント表にその名を記してきた「赤土の王者」ナダル。それが途切れた2023年大会において、新たな歴史を刻むのは果たして誰になるのか…。
構成●スマッシュ編集部
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