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海外テニス

「女子選手に敬意を払え」杜撰な運営のイタリア国際に批判殺到。セレモニーではブーイングも<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.05.22

深夜に差し掛かりながらも決勝を戦ったルバキナ(右)とカリニナ(左)。(C)Getty images

深夜に差し掛かりながらも決勝を戦ったルバキナ(右)とカリニナ(左)。(C)Getty images

 女子テニスの「イタリア国際」(5月9日~20日/イタリア・ローマ/クレーコート/WTA1000)では、現地時間5月20日に女子シングルス決勝戦を実施。エレナ・ルバキナ(カザフスタン/世界6位)が6-4、1-0とリードした時点で、相手のアンヘリナ・カリニナ(ウクライナ/同47位)が左足の負傷により途中棄権を申し入れた。

 昨年ウインブルドン女王のルバキナが、WTA1000シリーズを制するのは今季のインディアンウェルズに続いて2回目。盛大に祝われるはずだったトロフィー授与式だったが、会場に響き渡ったのは祝福の声ではなくブーイングだった。

 その原因となったのは、大幅なスケジュールの遅れだ。男子準決勝2試合の後にスケジュールされていた女子決勝は、降雨の影響で現地時間19時開始予定のところ、23時スタートと大きく遅延していた。
 
 セレモニーが行なわれる頃にはもちろん日付が変わっており、さらにこのセレモニーでも、トロフィーを渡す相手を間違えるなど信じられないようなミスが発生。運営の段取りの悪さに観客の多くが不満を爆発させた。

 イタリア国際はSNS上でもプチ炎上状態で、「なぜこんな夜遅くに開催したんだ」、「女子選手にもっと敬意を払うべき」、「アマチュア大会のような授与式だった」といった批判の声が上がっている。

 また、女子テニス世界ランク64位のアリゼ・コルネ(フランス)も公式ツイッターにて「女子の決勝が23時に始まるのは悲しい」と投稿。スタンドに人がほとんど残っていなかったことを挙げつつ、「なぜ男女両方の決勝を明日にしないの」と指摘した。

 今回の一番の被害者は夜遅くに決勝を戦い、セレモニーも台無しにされた選手たちだろう。ただ、終わり方こそ気持ちのいいものではなかったが、好調なクレーシーズンを過ごしていることは間違いない。カリニナのケガの状態が気にはなるが、続く全仏オープンでも二人の活躍に期待したい。

構成●スマッシュ編集部
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