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全仏オープンテニス1回戦にダニエル太郎が登場!「大切な場面で引くことはしたくない」と試合前に意気込み<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.05.29

全仏オープン大会2日目となる本日29日に初戦を迎えるダニエル太郎がWOWOWの独占インタビューで意気込みを語った。(C)Getty Images

 2023シーズンのグランドスラム(テニス四大大会)第2戦「全仏オープン」(5月28日~6月11日/フランス・パリ/クレーコート)が遂に開幕。激闘の模様を連日生中継するWOWOWでは、『WOWOWオンデマンド』を通じて大会第1日から第3日までを無料ライブ配信する。今年の全仏では果たしてどんなドラマが生まれるのか…。

 今大会では日本男子の2番手としてシングルス本戦に出場するダニエル太郎(世界ランキング112位)がWOWOWの独占インタビューに応じた。クレーコートを得意とするダニエルは1回戦でクリストファー・オコネル(オーストラリア/同77位)と顔を合わせる。

Q:クレーは元々得意ですが、クレーシーズンに入ってからの調子とコンディションはいかがですか?

ダニエル:惜しい試合を負けることが多くて、3月末のマイアミが終わってから少し精神的に自分に対して期待度が高かったところがありました。そういう中でハードコートの時のように相手をうまく押し込めていない場面があったので、少し残念な数週間が続いて精神的に苦労していた感じです。しかし、毎回良い練習ができているし、身体も状態が良いです。先週と今週は大会に出場するのを止めてここに備えるように準備してきました。

Q:いつもメンタルのマインドセットの置き方を決めているようですが、今はどんな気持ちで試合に向かおうとしていますか?

ダニエル:今回は勝敗にこだわらず、今課題にしているところをミスしてもいいからやりたいです。勝っても、大切な場面でひくことはしたくない。(引いてしまうと)長い目で見た場合もっと大きな試合を勝てなくなると信じています。そういうところの微妙な違いが勝ち負けにつながってくると思うので、今回はその課題を克服したいです。
 
Q:クレー王者として君臨してきたラファエル・ナダル選手が今大会は不在です。かつ、来年で引退を表明しています。どのように受け止めていますか?

ダニエル:彼は(来季で引退と)言っていますが、今は彼の中で残念な時期であって、引退宣言をしているのは今の感情からきているのかもしれません。もしかしたら、試合に出てきて調子が良かったら、彼のアイデアは変わるかもしれない。彼の身体は昔から相当なダメージを受けてきているので、ここまでプレーできていること自体が奇跡だと思うし、本当にすごいと思います。

Q:1回戦の相手、オコネル選手の印象と、どのような戦い方になると考えているか教えてください。

ダニエル:最近クレーで調子が良く、この数年ですごくレベルを上げてきている選手で、素晴らしいワンハンドバックバンドをもったきれいなテニスをします。自分が良いプレーをできれば相手にもダメージを与えられる試合になると思うし、相手も僕に勝てるようなプレーをしている。彼の分析はこの数日間で少しずつ積み重ねていこうと思っています。

 オコネルは前週開催のジュネーブ大会(スイス/ATP250)でベスト8入りするなど、いい状態でパリに乗り込んでいる。そんな相手をダニエルはどのように攻略するのか。注目の一戦は、日本時間5月29日の午後6時から始まる女子1回戦の後に予定されている。

構成●スマッシュ編集部

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