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世界への登竜門「W15柏 大東建託オープン」で17歳の虫賀愛央、予選勝ち上がりの吉岡希紗らが4強進出<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.06.09

虫賀愛央(左)、吉岡希紗(右)らが勝ち上がったW15柏。ベスト4入りした全員が初タイトルを狙う選手たちだ。写真:(C)JWT50

虫賀愛央(左)、吉岡希紗(右)らが勝ち上がったW15柏。ベスト4入りした全員が初タイトルを狙う選手たちだ。写真:(C)JWT50

 今年から創設されたITF(国際テニス連盟)ワールドツアーの「W15柏 大東建託オープン supported by JWT50」が吉田記念テニス研修センター(千葉県柏市)で開催中。6月9日にはシングルス準々決勝が行なわれ、ベスト4が出そろった。

 この大会は日本女子テニスのレジェンドである伊達公子さんや杉山愛さんらで構成する「Japan Women's Tennis Top50 Club」(JWT50)が、世界への登竜門として作ったITFツアー6大会のうちの1つだ。

 下部ツアーであるITFツアーの中でも、最も低いグレードであるW15(賞金総額15,000ドル)に設定。世界のポイントを持たないジュニアや若手でも出場しやすく、国際舞台への最初の足掛かりにしてほしいという思いから6つの大会は作られた。

 そんな願いが通じたのか、今週の柏大会ではランキングの低いホープたちが序盤戦で大いに活躍を見せ、貴重な経験とポイントを手にした。そしてベスト4にも17歳で第5シードの虫賀愛央が勝ち残るなど、楽しみな展開となっている。

 虫賀は準々決勝で第4シードのツァオ・チアイー(台湾)と対戦。相手のサービスゲームを4度ブレークし、自身のサービスダウンは2つに抑え、7-5、6-4で2時間6分の熱戦を制した。

 虫賀は過去にITFツアーでベスト8が2度あるが、準決勝に進んだのは今回が初めてだ。準決勝では第1シードの19歳、伊藤あおいと対戦する。ホープ同士でどんな戦いを見せてくれるか楽しみだ。
 
 また今春、早稲田大学を卒業してプロになった吉岡希紗も4強入り。予選から勝ち上がった吉岡は、準々決勝で2020年全日本女王の秋田史帆と対戦、6-3で第1セットを先取したところで秋田が途中棄権した。吉岡もITFツアーでの4強進出は初めてで、準決勝では第3シードの小林ほの香と対戦する。

 ベスト4に残った4人とも、まだITFツアーのシングルス優勝経験はない。この中から誰が初タイトルを手にするのか、大会終盤の戦いから目が離せない。

◆女子シングルス準々決勝結果
伊藤あおい[1] 6-1 6-4 リュー理沙マリー[8]
虫賀愛央[5] 7-5 6-4 ツァオ・チアイー(台湾)[4]
小林ほの香[3] 3-6 6-1 6-3 永田杏里
吉岡希紗[Q] 6-3 ret. 秋田史帆[7]

※名前の後の[ ]内の数字はシード順位

構成●スマッシュ編集部

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