海外テニス

ツアーで初戦敗退するも、マリーが最近の好成績に自信のコメント「ポジティブな兆候はたくさんある」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.06.22

「シンチ選手権」1回戦で姿を消したマリーだが、悲観的になることなく前向きな姿勢を示した。(C)Getty Images

 元世界王者のアンディ・マリー(イギリス/世界ランク38位/36歳)が、現在開催中の男子テニスツアー「シンチ選手権」(6月19日~25日/イギリス・ロンドン/芝コート/ATP500)に出場。初戦で敗退したものの、試合後のインタビューでは最近の活躍について前向きに語った。

 全仏オープンを欠場し、芝のシーズンが幕を開けてからは、チャレンジャー(下部)大会を回っていたマリー。「レクサス・サービトン・トロフィー」(イギリス・サービトン)と「ロスシー・オープン」(イギリス・ノッティンガム)の2大会で優勝を飾り、芝のコートでのプレーに自信を深めていた。

 そして、勢いをつけて臨んだ今大会は、1回戦で第7シードのアレックス・デミノー(オーストラリア/同18位/24歳)と対戦。ラリー戦で主導権をうまく握ることができず、3-6、1-6のストレートで敗北を喫した。下部大会で10連勝と勝利を重ねていたマリーだが、ATPツアーレベルでの勝利をつかむことはできなかった。
 
 今大会の結果によってはウインブルドン(7月3日~16日/イギリス・ロンドン/芝コート/グランドスラム)で、シード権を獲得できるチャンスもあっただけに、悔しい敗戦となった。しかし、インタビューでマリーは「今日は良い選手に負けたけど、とても気持ち良くプレーすることができた」とコメントし、最近の調子を次のように語った。

「先週までとは明らかに対戦相手のレベルは違ったけど、ノッティンガム大会では1セットも落とさずに優勝した。サービトン大会では1セットを落としただけだった。僕は良い動きをしていたし、良いボールを打っていた。ポジティブな兆候はたくさんある」

 また、今大会の結果を冷静に受け止めているマリーは、ウインブルドンに向けての準備について質問されると「少し充電して、それから自分のプレーに専念する。分析しすぎないようにしたい」と語り、「もっとうまくやれることはあるけど、ここ数週間は良いこともたくさんあった。この調子でやっていきたい」と意気込みを語った。

 2週連続優勝から得た自信は確かなものなのだろう。今年はマリーがウインブルドンで初優勝を飾ってから10年になるが、果たしてどのような活躍が見られるか、楽しみにしたい。

構成●スマッシュ編集部

【連続写真】A・マリーの横に切れていく純粋なスライスサービス『30コマの超分解写真』
 
NEXT
PAGE
【動画】「シンチ選手権」1回戦、マリー対デミノー戦のハイライト