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「誰もが“笑顔”に憤慨した!」全仏OP女王の母国メディアが失格騒動で揺れたソリベストルモを辛辣批評!「勝つためなら手段を選ばない」

THE DIGEST編集部

2023.07.05

全仏OPで物議を醸したソリベストルモ(手前)とボウズコワ(奥)。ともにウインブルドンは女子シングルスとダブルスにエントリーしている。(C)Getty Images

 現地7月3日に開幕したテニスの四大大会「ウインブルドン」。女子シングルスの1回戦が開催され、6月に開催された全仏オープンで連覇を達成した世界ランキング1位、イガ・シフィオンテク(ポーランド)は朱琳(中国)を6-1、6-3のストレートで破り、幸先良いスタートを切った。

 全仏女王が2回戦で対峙するのは、世界ランキング84位のサラ・ソリベストルモ(スペイン)。そう、6月の全仏オープン・女子ダブルス3回戦の"失格騒動"で渦中の人物となった26歳だ。シフィオンテクの母国ポーランドのメディア『Sport』は「ローラン・ギャロスでスキャンダルを引き起こした選手。ファンはそのように記憶している」と銘打ち、次のように伝えている。

「ソリベストルモは全仏オープンの女子シングルスでベスト16に進出し、グランドスラムでの最高成績を更新した実力者だ。ただ、フランスでは別の意味でも有名になった。ファンは女子ダブルス3回戦での出来事を忘れていない。シフィオンテクは注意する必要がある。なぜならこのスペイン人選手は、全仏オープンで試合に勝つためなら手段を選ばないことを証明してみせたから。ライバルの不用意なプレーを利用し、彼女を失格に追い込んだのだ」

 現地6月4日の全仏オープン・女子ダブルス3回戦で、ソリベストルモはマリー・ボウズコワ(チェコ)とのペアで加藤未唯/アルディラ・スチアディ(日本/インドネシア)組と対戦。その試合中に加藤の打った球がボールガールの頭部を直撃してしまい、警告処分を受けた。だがソリベストルモとボウズコワはその裁定に納得が行かず、審判に執拗に抗議。結果的に加藤は失格処分を言い渡されて試合は中止となった。スポーツマンシップを欠いた対戦ペアの行動に、世界中から批判の声が寄せられたのだ。
 
『Sport』は「ソリベストルモたちはボールが当たった瞬間を見ていないが、泣いている少女の様子から主張を繰り返したに過ぎない。そして対戦相手が失格になると、彼女たちの表情がまた物議を醸した。あの場面に似つかわしくない、満面の笑みを浮かべていたのである。画像を見た誰もが憤慨したのは言うまでもない」と紹介。そのうえで「シフィオンテクとソリベストルモの対戦は初めてだが、あの一件を受けて、おそらく観客はシフィオンテクを応援するだろう」と予測した。

 ちなみにソリベストルモは今大会、ふたたびボウズコワと組んで女子ダブルスにエントリーしている。加藤組も参戦しており、現地7月5日に1回戦を戦う予定だ。

構成●THE DIGEST編集部

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