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海外テニス

ウインブルドン前女王のルバキナが準々決勝で姿を消す「サービスがうまく機能していなかった」と敗因を分析<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.07.13

優勝候補の一人として挙げられていたルバキナだったが、昨年決勝の相手ジャバーに敗北を喫した。(C)Getty Images

優勝候補の一人として挙げられていたルバキナだったが、昨年決勝の相手ジャバーに敗北を喫した。(C)Getty Images

 現在開催中のテニス四大大会「ウインブルドン」は、現地7月12日に女子シングルス準々決勝を実施。第3シードで昨年大会の女王エレーナ・ルバキナ(カザフスタン/世界ランク3位)が第6シードのオンス・ジャバ―(チュニジア/同6位)に7-6(5)、4-6、1-6の逆転で敗れ、ベスト4進出を逃した。

 先の全仏オープン3回戦を「ウイルス感染による体調不良」で試合前に棄権していたルバキナ。その後も体調がなかなか戻らず、前哨戦の「ロスシー国際」(イギリス・イーストボーン/WTA500)を欠場し、試合数を重ねられずにウインブルドンに臨んでいた。

 今大会の初戦では、シェルビー・ロジャース(アメリカ/同49位)にセットを取られたものの、その試合以降はストレートでベスト8へ駒を進め、持ち前の強力なサービスとストロークを武器に芝での強さを示していた。

 昨年決勝の再現となったジャバーとの一戦は、ルバキナがサービスからの攻撃的な展開で第1セットをタイブレークの末に先取。しかし、第2セットに入ると、ジャバーのスライスを駆使した緩急のあるショットとバックハンドのダウン・ザ・ラインが随所で決まり、セットを奪われてしまう。

 勝負の第3セットでは、ジャバーのストロークに圧倒され、第2、6ゲームでブレークを許してしまう。そのまま勢いを止めることができずに準々決勝で敗退となった。
 
 悔しい敗戦を喫したルバキナは、試合後の記者会見で、サービスの決定率の低さが敗退の原因だと自己分析。第2セットではファーストサービスの確率が69パーセントだったのに対して、第3セットで28パーセントと落としていた。

「特に第2セットでは、多くのチャンスがあった。サービスは私の武器だけど、うまく機能していなかった。今日は彼女の方が大事な場面で良いプレーをしていた」

 またこの対決で目立ったのは、ジャバーの声援の多さだった。ルバキナより大きく上回る声援については、「観客のことはあまり気にしていなかった」と続け、「昨年からオンスへの応援が多いことは知っていた。そういったことが原因で試合に対する気分や態度は変わることはない」と気にしていない様子だった。

 ルバキナは当面のスケジュールとして、今月末から始まる北米ハードシーズンを前に休養を取ることを明かした。しっかりと回復し、万全な状態で次戦を迎えてほしい。

構成●スマッシュ編集部

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