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「夢が叶った」アルカラスがジョコビッチとの大激戦を制しウインブルドン初優勝!「今は自分のことを誇りに思っている」<SMASH>

中村光佑

2023.07.17

グランドスラム2勝目を飾ったアルカラス。ビッグ4以外のウインブルドン優勝者は、2002年大会のヒューイット以来、21年ぶりとなった。(C)Getty Images

 テニス四大大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝コート)は現地7月16日に男子シングルス決勝が行なわれ、20歳で世界王者に君臨するカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク1位)と大会4連覇中のノバク・ジョコビッチ(セルビア/同2位)による大注目の一戦が実現。4時間42分にも及ぶ大激闘の末にアルカラスが1-6、7-6(6)、 6-1、3-6、6-4で勝利し、グランドスラム2度目の優勝を飾った。

 男子テニス界のニューヒーローが新時代の扉をこじ開けた。相手は"絶対王者"とも称されるテニス界のスーパースター。縦横無尽にコートを走り続け、20歳とは思えない驚異の精神力と粘りのプレーで栄冠をつかみ取った。

 テニスの聖地で実現したファン待望の"頂上決戦"は序盤から激しい攻防が繰り広げられた。大舞台での経験が浅いアルカラスは得意のストローク戦でミスが重なり、ことごとく深いリターンを打ってくるジョコビッチに太刀打ちできず。第1ゲームから3ゲームを連取されたアルカラスは、第4ゲームでも再びブレークを喫して34分でセットダウンとなる。
 
 それでもここからがアルカラスの真骨頂。次第にジョコビッチよりも先に攻撃を仕掛けるシーンが増え、角度のついたフォアハンドも効果的に決まり始める。すると第2ゲームではジョコビッチのダブルフォールトも絡んでポイントを先行し、スライスがネットインとなるラッキーなポイントも重なってこの日初のブレークに成功。しかし直後の第3ゲームではブレークバックを許し、良い流れが長く続かない。

 以降は互いにサービスキープを継続してタイブレークに突入。ここではアルカラスが1ポイント目でミニブレークを献上し、先にセットポイントを握られてしまう。だがあと1ポイントのところでジョコビッチが彼らしくないミスを連発すると流れが一変。今度はアルカラスがセットポイントを迎え、最後は強烈なリターンエースを決めて1セットオールに持ち込む。
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