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海外テニス

「ちょっと差を感じた」錦織圭が世界9位のフリッツに敗退でベスト4進出ならず<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.07.29

第1セット終了時に左ヒザの治療を受けるシーンもあった錦織。次戦に出場するかどうかは「チームと相談して決める」と言う。(C)Getty Images

第1セット終了時に左ヒザの治療を受けるシーンもあった錦織。次戦に出場するかどうかは「チームと相談して決める」と言う。(C)Getty Images

 元世界ランク4位の錦織圭(現439位/33歳)が1年9か月ぶりの男子テニスツアー復帰戦として挑んだ「アトランタ・オープン」(7月24日~30日/アメリカ・アトランタ/ハードコート/ATP250)。現地7月28日に行なわれたシングルス準々決勝では、錦織が第1シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/9位)と対戦し、4-6、2-6のストレートで敗退。ベスト4進出とはならなかった。

 いよいよトップ10プレーヤーと対戦した錦織。フリッツと顔を合わせるのは、19年5月のイタリア国際(ATP1000)以来、4年2か月ぶり。これまでに3度ツアーで対戦しており、いずれも錦織がストレートで勝利していた。

 第1セット、錦織が随所でダウンザライン、ドロップショットなど多彩なショットを見せ、互いのサービスゲームキープが続く。しかし、第10ゲームでフリッツに初のプレークポイントを握られると、このワンチャンスをものにされ、4-6で第1セットを奪われる。セット終了時にメディカルタイムアウトを取った錦織。テーピングを施してある左ヒザの治療を受け、表情を歪ませた。

 第2セットは積極的に展開するフリッツに揺さぶりをかけられ、第2ゲームでブレークを許してしまった錦織。第7ゲームでは、攻めの展開からスマッシュを決めブレークチャンスをつかむが、ものにすることができず。続く第8ゲームでも強烈なフォア、パッシングショットを決められ、2-6で敗退となった。
 
 試合後のインタビューでは、「ちょっと差を感じた」と感想を明かした錦織。そんな中で、「彼の鋭いショットに耐えきれなかった部分はあった。自分もラリーをしていて悪くはなかったけど、全体的に押されていた感じはあった」と試合を振り返っている。

 また、試合中にメディカルチェックを受けた左ヒザの状態については、「様子を見たい。ちょっと痛みがあるので、連戦も続いていたし、チームと相談して来週(の大会)に出るか決めたいと思う」と語った。

 さらに、ツアー復帰戦で準々決勝まで駒を進めた錦織は、「収穫はあった。良い選手に勝てたのと、自分のプレーも良くなってきている」とコメント。「今日の相手は強かった」としつつも、トップ選手と戦っていける手応えを口にした。

 復帰後初のトップ10勝利とはならなかったが、今大会で2試合に勝利し、ツアーレベルに戻ってきた錦織。左ヒザの状態が心配されるが、全米オープンへ向けて今後のさらなる活躍に期待したい。

構成●スマッシュ編集部

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