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海外テニス

世界5位チチパスが元コーチのフィリポーシス氏を再招聘!全米OPにも帯同する見込み<SMASH>

中村光佑

2023.08.01

再びフィリポーシス氏(左)をチームに迎え入れたチチパス(右)。「2023年シーズンの終了まで」という期限付きで再契約を結んだ。(C)Getty Images

再びフィリポーシス氏(左)をチームに迎え入れたチチパス(右)。「2023年シーズンの終了まで」という期限付きで再契約を結んだ。(C)Getty Images

 男子テニス世界ランク5位のステファノス・チチパス(ギリシャ)が、今年5月に師弟関係を解消した元世界8位のマーク・フィリポーシス氏(オーストラリア/46歳)と再びコーチ契約を結んだことが明らかになった。

 昨年7月のウインブルドン3回戦で敗れた直後に、四大大会で2度の準優勝を経験したフィリポーシス氏をチームに迎え入れたチチパスは、以降も今年1月の全豪オープンにおけるグランドスラム(四大大会)2度目の決勝進出をはじめ安定した成績を残してきた。

 ところが5月23日にはフィリポーシス氏が自身のSNSを通じてチチパスとの関係解消を報告。「あなたのチームの一員となる機会を与えてくれたことに感謝している。素晴らしい旅と経験だった」とのコメントを綴っていた。その後フィリポーシス氏は、女子世界9位のマリア・サッカリ(ギリシャ)と試験的にタッグを組んでいたと報じられていた。

 だが海外メディア『UBITENNIS』によれば、今週開催される「ミフェル・テニス・オープン」(7月31日~8月5日/メキシコ・ロスカボス/ハードコート/ATP250)に第1シードで出場するチチパスが、同大会の会場でフィリポーシス氏と一緒にいる姿が目撃され、両者が「2023年シーズンの終了まで」という期限付きで再契約を結んだことについても確認が取れたという。
 
 5月からは再び父親のアポストロス・チチパス氏をメインコーチとしていたチチパスは、フィリポーシス氏との契約解消後に「自分のキャリアにおいて、自分のプレーを向上させるために必要な全ての情報、全ての分析、全てのことを提供してくれるコーチが必要な段階にきている」と語っていた。どうやらチチパスは一度離れ離れになってからフィリポーシス氏が“理想のコーチ”であったことを再認識したようだ。

 四大大会以外の公式戦ではフィリポーシス氏とアポストロス氏が交代でチチパスに同行することになるようだ。 現時点でフィリポーシス氏は今週のロスカボスに加えて、トロント(カナダ)とシンシナティ(アメリカ)のマスターズ2大会でチチパスの戦況を見守る予定。ただし8月28日から開催される今季最後のグランドスラム「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)は例外で,アポストロス氏と共にチチパスをサポートするという。

 ギリシャにルーツを持つフィリポーシス氏は、チチパスにとっても相性が非常に良いと感じるのだろう。再び大きな決断を下した24歳の若獅子のさらなる活躍を期待したい。

文●中村光佑

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