国内テニス

女子テニス元世界30位の土居美咲が現役引退を表明!ラストマッチは9月に大阪開催の「ジャパンオープン」と東京開催の「東レPPO」に<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.08.19

かつて日本女子テニス界のエースとして活躍した土居美咲が現役引退を表明した。(C)Getty Images

 長きにわたり日本女子テニス界をけん引してきた元世界ランキング30位の土居美咲(現300位/32歳)が19日、自身の公式SNSを通じて現役引退を表明。9月に行なわれる「木下グループジャパンオープンテニス」(9月11日~17日/大阪・ITC靭テニスセンター/WTA250)と「東レパンパシフィックオープン」(9月25日~10月1日/東京・有明テニスの森公園/WTA500)がラストマッチとなるとした。

 身長159センチとテニス選手としては小柄だが、サウスポーから放たれるパワフルなショットを駆使した攻撃的なテニスで、2015年にはルクセンブルグ(WTA250)でツアー初優勝。翌16年のウインブルドンではグランドスラム自己最高の16強入りを果たし、リオ五輪にも日本代表として参戦。同年10月にはキャリアハイ30位をマークするなど、日本女子のエースとして存在感を放った。
 
 だが近年はスランプに陥り思うように結果を出せず。加えて昨年末からは腰部に痛みを抱え休養を挟みながらのツアー参戦となり、今年始めは100位台だったランキングも、8月には300位台まで落とすなど苦しい状況が続いていた。

 今回公開された「皆様に大切なご報告があります」で始まるメッセージで土居は、引退について次のように綴っている。

「実は去年から腰の状態があまり良くなく、ここ最近は痛みのない状態でプレーする事が困難になってきています。現状高いレベルでの継続したプレーが難しく、この様な決断に至りました。6歳からテニスを始め、17歳でプロ転向。浮き沈みもあった選手人生でしたが、テニスを通して様々な事を経験させて頂きました。改めて振り返ると、幸せなテニス人生だったなぁと。

 スポンサー様や家族、友人、今まで関わってくださったコーチやトレーナーの皆さん、選手仲間、そして今まで応援してくださったファンの方々のお陰でここまで現役を続ける事ができました。本当に感謝しています。今は最後の大会に向けて最大限の準備ができる様に日々頑張っております。最後のプレーを観に来て頂けると嬉しいです」
 
NEXT
PAGE
引退表明前日には有明で有望ジュニアを指導