国内テニス

【全日本ジュニアテニス】女子18歳以下シングルスは小山ほのり、ダブルスは中島莉良/岸本聖奈が初制覇!<SMASH>

前道右京(スマッシュ編集部)

2023.08.23

女子シングルスは、小山(左)がケガを乗り越えて全国初制覇。ダブルスは岸本/中島(右)がインハイでの悔しさをバネにして、こちらも全国初タイトルを獲得。写真:鈴木颯太朗

 ジュニアの全国チャンピオンを決める「ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権2023」が8月17日から28日まで有明テニスの森テニスコートで開催されている。大会6日目を迎えた22日には、男女18歳以下の単複決勝が行なわれた。

 シングルスは全て3セットマッチ(6ゲームズオール後は7ポイントタイブレーク)で実施。ダブルスはノーアド方式、2タイブレークセットで行なわれ、ファイナルセットにもつれた場合、10ポイントマッチタイブレークで勝負を決定する。

 今年、女子シングルスの頂点に立ったのは、ノーシードから勝ち上がった小山ほのり(関西・松陰兵庫高)。全国大会では2回戦突破をしたことがない小山は、「優勝できるとは思わなかった。仲間の応援が力になって、自分の力を信じて最後までやり切れた」と喜びを語った。

 昨年末に左足首の靭帯を切って、約2か月テニスができない状況が続いていた小山。「左足が細くなっていくのがつらかった」と、もどかしい日々を打ち明けた。そこから懸命なリハビリ、信頼しているコーチ、周囲のサポートにより、徐々に調子を取り戻してきたという。
 
 決勝の相手は、同じくノーシードから勝ち上がってきた中島莉良(中国・岡山学芸館高校)。小山は中島のパワフルなストロークに対して、サービスからのテンポの良い攻めと、バックのスライスを効果的に使い対抗する。第1セットを2-4から巻き返し7-5で先取した小山は、第2セットでは中島に1ゲームも与えず勝利をものにした。

 一方、女子ダブルスを制したのは第4シードの中島莉良/岸本聖奈(中国・岡山学芸館高校)。決勝でノーシードから勝ち上がってきた岡村凜那/隈元にこ(九州・鳳凰高校)にストレートで快勝した。岸本は「初めて全国大会の決勝まで来ることができた。とても緊張したけど、中島と助け合って優勝できたので本当によかった」とコメント。単複決勝を戦った中島は「(体力的に)きつかったけど、岸本がいてくれたから優勝することができた」とお互いに感謝の気持ちを語った。

 大会6日目の18歳以下女子の結果は以下の通り。

◆女子シングルス決勝結果 
小山ほのり(関西・松陰兵庫高) 7-5 6-0 中島莉良(中国・岡山学芸館高校)

◆女子ダブルス決勝結果 
中島莉良/岸本聖奈(中国・岡山学芸館高校) 6-1 6-2 岡村凜那/隈元にこ(九州・鳳凰高校)

※各カテゴリーのシングルス男女優勝者8名には副賞として、またフェアかつベストプレーの姿勢で臨んだ選手を全カテゴリーの中から男女1名ずつを大会推薦として、米フロリダにあるIMGテニスアカデミーの合宿に招待される。しかも現地では本大会のアンバサダーを務める錦織圭選手と一緒に練習できる機会も用意される予定。

取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)

【PHOTO】「ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権2023」の決勝戦を一挙特集!