観客からの妨害行為に怒りを露にした。
現地9月5日、テニスの四大大会「全米オープン」の男子シングルス準々決勝が行なわれ、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がテイラー・フリッツ(米国)を6-1、6-4、6-4のストレートで破り、2年ぶりのベスト4進出を果たした。
5年ぶり4度目の優勝を狙う36歳が激怒したのは、第3セットの第8ゲームだ。第6ゲームで2度のブレークポイントを凌いだジョコビッチ。大事な局面で、フリッツとの激しいラリーをしていたときに、プレー中に観客の叫び声が影響し、ブレークバックを許してしまう。その直後、ジョコビッチはスタンドに向かって、こめかみを指差し何かを訴えるかのように叫んだ。
思わず感情が抑えられなかったジョコビッチだったが、過去3度全米オープンを制した地力は、やはり伊達ではない。第9ゲームで再びブレークを奪うと、第10ゲームでは2度目のマッチポイントを制し、勝利を収めた。
ジョコビッチは試合後、第3セットで観客が妨害した場面について「スポーツの一部だから仕方ないが」と前置きしたうえで「あのときは、かなりイライラしていた」と明かす。ゆえに「大事な場面だったし、ブレークポイントに直面したときに突然大きなストレスにさらされたんだ。すべてのことが気に障り、気が散ってしまった」と状況を振り返っている。
この場面は現地でも小さくない話題となっており、海外テニス専門メディア『The Tennis Letter』は問題のシーンをX(旧ツイッター)に投稿。文面には「ノバク・ジョコビッチとテイラー・フリッツがポイントを争っている最中に、ファンが「アウト!」と叫んだ。こんなことをするファンは即刻追い出すべきだし、2度目のチャンスを与える資格もない!」と問題視している。
オーストラリアのニュースメディア『News.com.au』も、この場面に反応している。同メディアは「全米オープンでベスト4進出を決めたジョコビッチは、ロジャー・フェデラー(スイス)が持つ46回のグランドスラム準決勝進出の記録を抜いた」と称える一方で、「すべてが順風満帆だったわけではない。フリッツがラリーを制すると、ジョコビッチはファンの方を向き、こめかみを指で指しながら絶叫した」と記し、「36歳はイライラを募らせていた」と指摘する。
続けて、「その後ジョコビッチは即座にサーブをブレークして観客に応え、試合を終わらせた。彼は試合後、敵意むき出しの観客について聞かれると、『僕はあのエネルギーを燃料にしているんだ』と切り替えていた」と伝えている。
一方で、ポルトガルのスポーツ紙『Record』のテニス専門記者であるホセ・モルガド氏は、観客の声援は23度のグランドスラム優勝を誇るジョコビッチに対するものだと解釈。「絶叫した観客は、とても興奮していただけだろう」と一概に妨害ではないと解説している。
四大大会で、たびたび品格や振る舞いが話題となるジョコビッチ。5年ぶりの戴冠まで、あと2つ。レジェンドの一挙手一投足に、注目が集まっている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】「アウト!」観客の執拗な"妨害"にジョコビッチがブチ切れ!
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現地9月5日、テニスの四大大会「全米オープン」の男子シングルス準々決勝が行なわれ、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)がテイラー・フリッツ(米国)を6-1、6-4、6-4のストレートで破り、2年ぶりのベスト4進出を果たした。
5年ぶり4度目の優勝を狙う36歳が激怒したのは、第3セットの第8ゲームだ。第6ゲームで2度のブレークポイントを凌いだジョコビッチ。大事な局面で、フリッツとの激しいラリーをしていたときに、プレー中に観客の叫び声が影響し、ブレークバックを許してしまう。その直後、ジョコビッチはスタンドに向かって、こめかみを指差し何かを訴えるかのように叫んだ。
思わず感情が抑えられなかったジョコビッチだったが、過去3度全米オープンを制した地力は、やはり伊達ではない。第9ゲームで再びブレークを奪うと、第10ゲームでは2度目のマッチポイントを制し、勝利を収めた。
ジョコビッチは試合後、第3セットで観客が妨害した場面について「スポーツの一部だから仕方ないが」と前置きしたうえで「あのときは、かなりイライラしていた」と明かす。ゆえに「大事な場面だったし、ブレークポイントに直面したときに突然大きなストレスにさらされたんだ。すべてのことが気に障り、気が散ってしまった」と状況を振り返っている。
この場面は現地でも小さくない話題となっており、海外テニス専門メディア『The Tennis Letter』は問題のシーンをX(旧ツイッター)に投稿。文面には「ノバク・ジョコビッチとテイラー・フリッツがポイントを争っている最中に、ファンが「アウト!」と叫んだ。こんなことをするファンは即刻追い出すべきだし、2度目のチャンスを与える資格もない!」と問題視している。
オーストラリアのニュースメディア『News.com.au』も、この場面に反応している。同メディアは「全米オープンでベスト4進出を決めたジョコビッチは、ロジャー・フェデラー(スイス)が持つ46回のグランドスラム準決勝進出の記録を抜いた」と称える一方で、「すべてが順風満帆だったわけではない。フリッツがラリーを制すると、ジョコビッチはファンの方を向き、こめかみを指で指しながら絶叫した」と記し、「36歳はイライラを募らせていた」と指摘する。
続けて、「その後ジョコビッチは即座にサーブをブレークして観客に応え、試合を終わらせた。彼は試合後、敵意むき出しの観客について聞かれると、『僕はあのエネルギーを燃料にしているんだ』と切り替えていた」と伝えている。
一方で、ポルトガルのスポーツ紙『Record』のテニス専門記者であるホセ・モルガド氏は、観客の声援は23度のグランドスラム優勝を誇るジョコビッチに対するものだと解釈。「絶叫した観客は、とても興奮していただけだろう」と一概に妨害ではないと解説している。
四大大会で、たびたび品格や振る舞いが話題となるジョコビッチ。5年ぶりの戴冠まで、あと2つ。レジェンドの一挙手一投足に、注目が集まっている。
構成●THE DIGEST編集部
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