男子テニスのワールドツアー「木下グループ ジャパンオープンテニスチャンピオンシップス2023」(10月16日~22日/東京・有明/ハードコート/ATP500)は19日にシングルス2回戦を行ない、日本期待の20歳、望月慎太郎(世界ランク215位)が登場。第1シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/10位)に挑み、0-6、6-4、7-6(2)で見事勝利を飾った。
第1セットは世界トップ10との差をまざまざと見せつけられるような内容だった。頭脳的な配球で相手を崩すのが望月のスタイルだが、それ以前にフリッツのパワフルなショットに圧倒され、持ち味を出せない。
「トップ10との対戦が初めてで、非常に緊張していた。ラケットを振ることさえできない気がした」とその時の心情を明かした望月。フリッツのビッグサービスはもちろんのこと、ニュートラルなショットにもオーバーパワーされ、わずか29分、0-6で第1セットを失う。
しかし、劣勢の中でも次につながる何かを見いだすのが望月の強みだ。第1セットは緊張で落としたが、フリッツのボールを受けてみて「もっと速いペースで打ってくると思っていた」という望月は、「僕は走るスピードはあるし、ボコボコ決められる感じではない。走って走ってカウンターを取ろうと、シンプルにそう考えた」と語る。
自分のすべきテニスが見えたことで、望月の動きやスイングは見違えるように鋭くなった。「勝ち負けよりも自分のプレーをしよう」と迷いが吹っ切れ、持ち前の展開力が機能し始める。ラリーのなかでカウンターを取り、相手の意表を突いて絶妙なタイミングでネットに出ては、ドロップショットやアングルも効果的に使った。
苦しみながらも第2セットは3-3までキープを続け、第7ゲームのフリッツのサービスでは果敢にネットを奪ってスマッシュを決め、値千金のブレークに成功。この頃にはラリーで押されるどころか、望月が先にフラット系のスピードボールをコーナーに振り分け、フリッツに防戦を強いるようになっていた。「望月が信じられないプレーをした。私の方からセットアップして攻撃することができなくなった」とフリッツは素直に認める。
ワンブレーク差を維持して6-4で第2セットを奪った望月は、第3セットも好調を持続。とりわけ威力を発揮したのが、この1年で格段にスピードアップしたサービスで、200キロを超える速度で計ったようにコーナーに突き刺し、このセットだけで4本のエースを奪った。逆にフリッツのエースは第2セットの6本から第3セットは1本に減っており、望月の読みがいかに正確であったかがうかがえる。
第1セットは世界トップ10との差をまざまざと見せつけられるような内容だった。頭脳的な配球で相手を崩すのが望月のスタイルだが、それ以前にフリッツのパワフルなショットに圧倒され、持ち味を出せない。
「トップ10との対戦が初めてで、非常に緊張していた。ラケットを振ることさえできない気がした」とその時の心情を明かした望月。フリッツのビッグサービスはもちろんのこと、ニュートラルなショットにもオーバーパワーされ、わずか29分、0-6で第1セットを失う。
しかし、劣勢の中でも次につながる何かを見いだすのが望月の強みだ。第1セットは緊張で落としたが、フリッツのボールを受けてみて「もっと速いペースで打ってくると思っていた」という望月は、「僕は走るスピードはあるし、ボコボコ決められる感じではない。走って走ってカウンターを取ろうと、シンプルにそう考えた」と語る。
自分のすべきテニスが見えたことで、望月の動きやスイングは見違えるように鋭くなった。「勝ち負けよりも自分のプレーをしよう」と迷いが吹っ切れ、持ち前の展開力が機能し始める。ラリーのなかでカウンターを取り、相手の意表を突いて絶妙なタイミングでネットに出ては、ドロップショットやアングルも効果的に使った。
苦しみながらも第2セットは3-3までキープを続け、第7ゲームのフリッツのサービスでは果敢にネットを奪ってスマッシュを決め、値千金のブレークに成功。この頃にはラリーで押されるどころか、望月が先にフラット系のスピードボールをコーナーに振り分け、フリッツに防戦を強いるようになっていた。「望月が信じられないプレーをした。私の方からセットアップして攻撃することができなくなった」とフリッツは素直に認める。
ワンブレーク差を維持して6-4で第2セットを奪った望月は、第3セットも好調を持続。とりわけ威力を発揮したのが、この1年で格段にスピードアップしたサービスで、200キロを超える速度で計ったようにコーナーに突き刺し、このセットだけで4本のエースを奪った。逆にフリッツのエースは第2セットの6本から第3セットは1本に減っており、望月の読みがいかに正確であったかがうかがえる。
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