望月は第6ゲームでミスが続き、痛恨のサービスダウンを喫した。しかし試合内容では決して劣っていない望月は、2-5と追い込まれながら落ち着いて挽回。3-5で迎えたフリッツのサービングフォーマッチでは、バックハンドのダウンザラインで2本連続のエースを奪い、ドロップショットを決め、最後はスマッシュでラブゲームのブレークを果たした。
あとはもう望月が一直線に突っ走る。好調のサービスでラブゲームキープを2回続け、タイブレークに突入。常に自分から仕掛けてポイントを奪い、6-2のマッチポイントではリターンで押し込んでスマッシュを叩き込み、大番狂わせを完成させた。
「何と言っていいかわからない。フリッツは本当に世界のトップにいる1人で、テレビやSNSで見てきた選手。勝てたのはすごいことだと思う」と率直に喜びを表した望月。
望月にとって、ワールドツアー本戦での勝利は今大会の1回戦が初めて。それにとどまらず、初のツアー8強、そして対トップ10初勝利という偉業も一気にやってのけた。「この大会でもちろん自信はついた」と言うが、「これからもタフな戦いは続く。調子に乗らないようにしたい」と冷静でもある。
次の準々決勝の相手はアレクセイ・ポピリン(オーストラリア/41位)。格上には違いないが、今大会の望月を見ると、誰が相手でも試合の中で攻略法を見つけ出し、何かをやってくれそうな気がする。日本中のテニスファンの期待が集まる。
[19日のシングルス結果]
○A・ポピリン(オーストラリア)46 76(3) 62 C・ガリン(チリ)[Q]●
○A・デミノー(オーストラリア)[4]60 75 D・シュワルツマン(アルゼンチン)●
○望月慎太郎(日本)[WC]06 64 76(2) T・フリッツ(アメリカ)[1]●
○A・カラチェフ(ロシア)63 64 ジャン・ジジェン(中国)●
※[ ]内の数字はシード順位、WC=主催者推薦出場、Q=予選勝ち上がり
取材・文●渡辺隆康(スマッシュ編集部)
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「何と言っていいかわからない。フリッツは本当に世界のトップにいる1人で、テレビやSNSで見てきた選手。勝てたのはすごいことだと思う」と率直に喜びを表した望月。
望月にとって、ワールドツアー本戦での勝利は今大会の1回戦が初めて。それにとどまらず、初のツアー8強、そして対トップ10初勝利という偉業も一気にやってのけた。「この大会でもちろん自信はついた」と言うが、「これからもタフな戦いは続く。調子に乗らないようにしたい」と冷静でもある。
次の準々決勝の相手はアレクセイ・ポピリン(オーストラリア/41位)。格上には違いないが、今大会の望月を見ると、誰が相手でも試合の中で攻略法を見つけ出し、何かをやってくれそうな気がする。日本中のテニスファンの期待が集まる。
[19日のシングルス結果]
○A・ポピリン(オーストラリア)46 76(3) 62 C・ガリン(チリ)[Q]●
○A・デミノー(オーストラリア)[4]60 75 D・シュワルツマン(アルゼンチン)●
○望月慎太郎(日本)[WC]06 64 76(2) T・フリッツ(アメリカ)[1]●
○A・カラチェフ(ロシア)63 64 ジャン・ジジェン(中国)●
※[ ]内の数字はシード順位、WC=主催者推薦出場、Q=予選勝ち上がり
取材・文●渡辺隆康(スマッシュ編集部)
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