今年、「一般社団法人 Japan Women’s Tennis Top50 Club」で、ITFテニスツアー1.5万ドルの6大会を開催しました。本気で世界を目指すジュニアにとって必要なレベルの大会だと思い実行した結果、開催した手応えを感じることができました。
まず、出場したジュニアや大学生の変化です。1大会目はプロと対戦することでいっぱいになり、地に足が付いていない様子でした。しかし、大会を重ねるにつれて、表情も立ち振る舞いも、「勝ちに行く」というプレーに変わっていったんです。
「なんとなく国際大会に出よう」から、「勝ちたい! そのためにどうやって戦おう」と気持ちが変わったと言うジュニアもおり、1大会目の4月から6大会目の8月までの短期間で、よくこれほど変化したと驚かされます。
特に最後の3大会は、3週連続で札幌の同じ会場で実施できたので、学ぶことも多かったようです。大会が終わり家に帰ると頭も身体もリフレッシュできますが、今回は3週間家に帰らない選手も多くいました。その中で、どこで息抜きをすればいいのかを見つけていけたと思います。
私たちも練習が十分にできる環境を整えていましたし、セミナーやワイルドカード選手権、クリニックも行ないました。プロを相手に戦うだけでも、ジュニア大会の連戦より頭も心もフィジカルも疲れます。それを3週間やり続けたことは、貴重な経験になったことでしょう。
日本のジュニアにとって、世界へ踏み出す第一歩となる大会にしたいと設立当初から思っていました。1年目からWTAランカーをこの大会から出せたことはうれしい結果です。
WTAは3大会で結果を出さなくてはランキングが付きません。そこで各大会のワイルドカードを毎回違う選手に出すのではなく、ランカーになれる可能性がある選手に何度も出すようにしました。つまり、序盤の大会で結果を出した選手に、WCを与え続けるようにしたわけです。
その結果、新井愛梨選手は今大会でランカーになることができました! 西村佳世選手は元々持っていたポイントに今大会のポイントが追加されてランカーに。黄川田莉子選手は、あと1ポイントのところまで来ました。
WTAランカーを輩出できたことは私たちにとっても、かなり達成感がありました。もちろん、選手にとっては、これで海外の大会に行っても心配なくエントリーすれば最低でも予選には出場できるので、今後の活動に大きく影響してくるでしょう。彼女たちは切っ掛けをつかんだわけですから、来年か再来年には1.5万ドルの大会に出場する必要がないレベルまで成長してくれれば、これほどうれしいことはありません。
文●伊達公子
撮影協力/株式会社SIXINCH.ジャパン
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特に最後の3大会は、3週連続で札幌の同じ会場で実施できたので、学ぶことも多かったようです。大会が終わり家に帰ると頭も身体もリフレッシュできますが、今回は3週間家に帰らない選手も多くいました。その中で、どこで息抜きをすればいいのかを見つけていけたと思います。
私たちも練習が十分にできる環境を整えていましたし、セミナーやワイルドカード選手権、クリニックも行ないました。プロを相手に戦うだけでも、ジュニア大会の連戦より頭も心もフィジカルも疲れます。それを3週間やり続けたことは、貴重な経験になったことでしょう。
日本のジュニアにとって、世界へ踏み出す第一歩となる大会にしたいと設立当初から思っていました。1年目からWTAランカーをこの大会から出せたことはうれしい結果です。
WTAは3大会で結果を出さなくてはランキングが付きません。そこで各大会のワイルドカードを毎回違う選手に出すのではなく、ランカーになれる可能性がある選手に何度も出すようにしました。つまり、序盤の大会で結果を出した選手に、WCを与え続けるようにしたわけです。
その結果、新井愛梨選手は今大会でランカーになることができました! 西村佳世選手は元々持っていたポイントに今大会のポイントが追加されてランカーに。黄川田莉子選手は、あと1ポイントのところまで来ました。
WTAランカーを輩出できたことは私たちにとっても、かなり達成感がありました。もちろん、選手にとっては、これで海外の大会に行っても心配なくエントリーすれば最低でも予選には出場できるので、今後の活動に大きく影響してくるでしょう。彼女たちは切っ掛けをつかんだわけですから、来年か再来年には1.5万ドルの大会に出場する必要がないレベルまで成長してくれれば、これほどうれしいことはありません。
文●伊達公子
撮影協力/株式会社SIXINCH.ジャパン
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