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本玉真唯、坂詰姫野、細木咲良、加治遥……2023年に自己最高ランクを更新した日本人選手たち/女子編<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.12.06

今シーズン、自己最高ランキングを更新した本玉真唯、坂詰姫野、細木咲良、加治遥(左上から時計回り)。写真:THE DIGEST写真部

 日本国内で4週続けて開催された男子ATPチャレンジャーと、女子のITFツアーが先週で幕を閉じ、日本の上位選手たちはほぼ2023年シーズンの戦いを終えた。一時期に比べ地盤沈下が叫ばれる日本テニス界だが、ランキングを見ると、実は今季キャリアハイを更新した選手は多い。ここでは世界ランク300位以内に絞って、自己新をマークした選手を紹介。男子編に続いて女子編をお送りしよう。

 現在、日本女子で日比野菜緒(29歳/95位)に次いで2番目に位置する本玉真唯(24歳/119位)。22年にブレークして126位まで上げた彼女は、今季序盤は下部ツアーで1勝した以外はなかなか結果が出ず苦しんだが、シーズン後半になって調子を上げ、WTA250のジャパン・オープンでベスト4入り。WTA500の東レPPOでは予選を勝ち上がって本戦2回戦に進み、イガ・シフィオンテク(ポーランド/当時2位)と接戦を繰り広げて復調をアピールした。

 その後もWTA250のジャスミン・オープンで8強入りするなど好調を維持し、11月27日付けで117位の自己最高位をマーク。長年指導を受けた神尾米コーチから自立し、精神的にたくましくなったこと、選手間でも有名なほど激しいフィジカルトレーニングを積んだことなどが、終盤での巻き返しにつながったと言えよう。

 22年に281位まで上げ、全日本女王の座にも就いた坂詰姫野(22歳)は、今季はITFツアーでコンスタントに成績を残し、6月12日に164位まで上げて自己最高位を更新。最終的にも182位とし、昨年より100位もアップした。全仏オープンで初の四大大会予選出場を果たし、全米では予選決勝まで進むなど、確実に階段を上っている。来季はWTAツアー定着を実現してほしい。
 
 プロになった18年から、毎年確実にランクを上げているのが細木咲良(23歳)だ。各年の最高位は18年=870位、19年=767位、20年=690位、21年=515位、22年=303位で、23年は2月24日付けで204位をマークした。主戦場はITFツアーだが、今季は全仏オープンで四大大会予選に初出場。東レPPOではラッキールーザーながら初のWTAツアー本戦も経験し、今後の飛躍が期待される。

 29歳、園田学園女子大学を卒業後にプロ転向して7年目の加治遥は、地道な努力が今季ついに実を結んだ。全米オープンでキャリア初の四大大会予選出場を果たし、9月25日付で自己最高の213位までランクアップ。昨年までの最高は18年に記録した283位で、ここへきての更新は見事と言うほかない。11年連続で挑戦した全日本選手権でも悲願の優勝を飾り、来年は「もっとジャンプアップできるようにトライしたい」と意気軒高だ。

 現在は492位とランクを落としているが、松田美咲(25歳)も4月3日付けで254位まで上げ、自己最高位をマークした。亜細亜大学を卒業後、プロ転向して3年目。2月にインドのW25でITF初タイトルを手にし、四大大会の予選が狙える位置まで来たが、春以降ケガで戦線離脱したのは残念だった。今は復帰して元気に海外を回っているので、奮起を期待したい。

構成●スマッシュ編集部

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