先週行なわれた男子テニスツアー「ASBクラシック」(1月8日~13日/ニュージーランド・オークランド/ハードコート/ATP250)で初戦敗退を喫し、約19年ぶりにトップ100から陥落した元世界ランク7位のリシャール・ガスケ(フランス/現76位)が、母国の大手メディア『レキップ』のインタビューに登場。そのなかで「今後の成績次第では近い将来での現役引退を決断する可能性がある」と明かした。
昨年のオークランドで約4年半ぶりのツアー優勝を飾った37歳のガスケ。ディフェンディングチャンピオンとして参戦した今大会も本戦ストレートインを果たし、1回戦では19歳の新鋭として注目を浴びている同郷のアルトゥール・フィス(フランス/35位)と対戦。第1、2セット共に先にブレークを喫す苦しい展開となり、終始攻撃の糸口を見出せないまま3-6、4-6のストレートで初戦敗退を喫した。
この結果昨年の優勝ポイントを失効したガスケは、大会閉幕後に更新される世界ランキングにおいて、2005年4月から実に956週間連続で維持してきたトップ100からの陥落が確定。今回の『レキップ』のインタビューでは複雑な気持ちを覗かせながら今後の見通しをこう語っている。
「約19年間もの間トップ100にいた。それはすごいことだと思う。もうその位置に戻れないなら、テニスに別れを告げるつもりだ。長い間トップ100から離れていてもあまり意味がない。チャレンジャー(下部大会)で戦い続けるつもりはない」
そのうえで37歳の名手は"引退の形"にこだわりがあると語る。「キャリアの終焉は近い」と素直に認めつつも、できる限りケガではなく自分の意志で、適切なタイミングで第一線を退きたいと話した。
「10歳若くなれるなら、ゴーサインを出すだろう。でももしプレーをやめなければならなくなっても、ケガをせずにもっと歳をとってから(自分で)決断するだろう。これからもテニスを通じて素敵な思い出ができると思うし、今後もその思い出を作っていきたい」
来るべき時が来るまでは懸命に戦っていきたいと意欲を示しているガスケ。ぜひともここからの再起を期待したいものだ。
文●中村光佑
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この結果昨年の優勝ポイントを失効したガスケは、大会閉幕後に更新される世界ランキングにおいて、2005年4月から実に956週間連続で維持してきたトップ100からの陥落が確定。今回の『レキップ』のインタビューでは複雑な気持ちを覗かせながら今後の見通しをこう語っている。
「約19年間もの間トップ100にいた。それはすごいことだと思う。もうその位置に戻れないなら、テニスに別れを告げるつもりだ。長い間トップ100から離れていてもあまり意味がない。チャレンジャー(下部大会)で戦い続けるつもりはない」
そのうえで37歳の名手は"引退の形"にこだわりがあると語る。「キャリアの終焉は近い」と素直に認めつつも、できる限りケガではなく自分の意志で、適切なタイミングで第一線を退きたいと話した。
「10歳若くなれるなら、ゴーサインを出すだろう。でももしプレーをやめなければならなくなっても、ケガをせずにもっと歳をとってから(自分で)決断するだろう。これからもテニスを通じて素敵な思い出ができると思うし、今後もその思い出を作っていきたい」
来るべき時が来るまでは懸命に戦っていきたいと意欲を示しているガスケ。ぜひともここからの再起を期待したいものだ。
文●中村光佑
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