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【全国選抜高校テニス大会】男子個人戦は佐土原の浅田紘輔が制覇!隙のないプレーで湘南工大附の松村怜に完勝<SMASH>

前道右京(スマッシュ編集部)

2024.03.27

全国の頂点に立った浅田紘輔(写真左、右上)。決勝で松村怜(右下)に1ゲームも与えず勝利を決めた。写真:前道右京(スマッシュ編集部)

 高校テニスの頂点を決める戦い「大正製薬リポビタン第46回全国選抜高校テニス大会」(団体戦3月21日~25日、個人戦3月22日~26日/砂入り人工芝)は、3月26日に最終日を迎え、福岡県福岡市・博多の森テニス競技場で男女個人戦決勝が行なわれた。男子決勝は、浅田紘輔(佐土原)が松村怜(湘南工大附)を6-0、6-0で下し、優勝を飾った。

 団体戦に出場している各校のナンバー1選手は今大会、自校の団体戦終了後から個人戦に出場するため、25日の団体戦決勝に出場した前田透空(相生学院)と吉田琳(法政二)が準決勝から登場。 

 午前に行なわれた準決勝では、浅田が前田に6-4、6-3のストレート勝利を収め決勝に進出。一方、松村は吉田を6-2、7-5で退け決勝へ。

 迎えた決勝戦、安定感のあるストロークと強力なサービスを持つ浅田と、パワフルなショットやボレーなどアグレッシブなプレーが持ち味の松村の対戦は、浅田が相手に付け入る隙を与えず、1ゲームも許すことなく勝利を決めた。
 
 これまで全国大会の決勝で、2回リードしながらも敗北を喫していたという浅田は、「全国決勝という舞台にすごく思いが強かったので、絶対に勝ちたかった。優勝できてとてもうれしい」と喜びを口にした。勝因は、「相手の良さを封じ切れたこと」だと言う。「強打させないように、タイミングをずらしたり、スライスやエッグボールなどを使って緩急をつけてプレーをした」と振り返る。

 副賞の全米オープンジュニア予選のワイルドカード(出場権)については、「グランドスラムに出場することが夢だったので、自分でも驚いている」と実感が湧かない様子を見せた。ただ、「アメリカで楽しんで試合するだけではなくて、行くからには1つでも多く勝って本戦に上がれるようにこれから練習していきたい」と意気込みを語った。

【第46回全国選抜高校テニス大会】 
◆男子個人戦決勝結果 
浅田紘輔(佐土原) 6-0、6-0 松村怜(湘南工大附)

◆男子個人戦準決勝結果 
浅田紘輔(佐土原) 6-4、6-3 前田透空(相生学院)
松村怜(湘南工大附)6-2、7-5 吉田琳(法政二)

取材・文●前道右京(スマッシュ編集部) 

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