海外テニス

錦織圭がアンバサダーを務める「全仏オープン・ジュニア本戦出場権」を懸けたアジア大会が10月に日本で初開催!<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.07.21

クレーコートの聖地とも言うべき「全仏オープン」のジュニア大会本戦ワイルドカードを懸けた新たな大会が日本で開催されることになった(写真左は大会アンバサダーの錦織圭)。(C)Getty Images

 テニス四大大会の一つである「全仏オープン」(フランス・パリ)。テニス選手ならば誰もが一度は立ちたい夢の舞台であるが、このジュニア部門の本戦へのワイルドカード(主催者推薦)が与えられる大会「Roland-Garros Junior Series by Renault」(ローランギャロス・ジュニアシリーズ・バイ・ルノー)が、今年10月に日本で初めて開催されることになった。

 今大会がアジア地域で開催される理由としては、プロのトップ選手の中で、ヨー ロッパや北アメリカ出身選手は多く存在するが、それと比較してアジア出身選手が少ない点。プロテニスを束ねるATP(男子プロテニス協会)、WTA(女子テニス協会)及びITF(国際テニス連盟)において、さらにアジアの選手を多く輩出したいという目的が、開催の背景にある。

「Roland-Garros Junior Series by Renault」は、大会の規模をアジア全体へと広げるべく、今回2つの予選大会を開催する。「予選大会1 中央・西アジア地域大会」(カザフスタン・アルマトイ/8月5日~9日)と「予選大会2 東・南アジア地域大会(中国・海南市/8月12日~17日)である。両大会ともに試合は全仏オープンと同じレッドクレー・コートで実施される。

 そして2つの予選を経て行なわれる本戦「Roland-Garros Junior Series by Renault」は、10月16日~20日、東京・世田谷区の第一生命相娯園(クレーコート)において男女各16名によって実施される。
 
 大会開催にあたりATF(アジアテニス連盟)のユーリー・ポルスキー会長は「両方の地域予選を経て、日本でのメインイベントにつながるトーナメント構造の拡 大は、Roland-Garros Junior Series by Renaultのメッセージと目的を広め、選手のク レーコートへの参加を強化するのに役立ちます」と考える。

 なお、今大会では錦織圭が大会アンバサダーに就任。大会側は「錦織選手は、2014年、アジア人男子選手として史上初のグランドスラム決勝進出(全米オープン)。2016年、リオデジャネイロ・オリンピックにて日本に96年ぶりのオリンピックのメダルをもたらしました。世界で戦ってきた経歴を持つ錦織選手には、過去の戦いで培った経験や知識 を、この大会に出場する32人のアジアトップジュニア選手たちと共有していただき ます」としている。

 アジアからクレーコートの聖地ローランギャロス(全仏会場)へ。予選を経て2025年の「全仏オープン・ジュニア」の大舞台に立つのは、果たして誰になるのか。注目の大会が今秋開催される。

構成●スマッシュ編集部

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