海外テニス

ナダルがジョコビッチ、フェデラーとの関係性について語る。「引退後もいい関係を保てると確信している」

誉田優

2020.01.13

長年に渡り良好なライバル関係を維持してきた3人(C)GettyImages

 テニスの世界ランキング1位のナダルは、地元マヨルカにある自身の博物館「Rafa Nadal Museum Xperience」にて地元メディアのインタビューに答え、ジョコビッチ、フェデラーとの関係について言及した。

「僕は2人と良い関係を築いてきたし、そうできるように努力してきた。だから、僕たちは良い関係でいられているのだと思う。コートの中で対峙して、競い合っているとしても、僕たちの人生のほとんどの部分については、仲良くあるべきだろう。
 結局のところ、テニスは所詮ゲーム、スポーツに過ぎない。そして僕たちはみんなそれを知っている。だからこそ、良い関係でいられるように努め続けているんだ」と語るナダル。

「フェデラーとは、(このインタビューの)つい3日前に電話で話をした。僕たちの関係はそこまで難しく考えるものでもない。彼の企画したエキシビション大会に出るために、2月に南アフリカに行く計画を立てたよ」
 
「それから、ジョコビッチは僕と一緒に、僕が企画したエキシビション大会のために、カザフスタンに行く。彼の財団のためにミランに行ったこともあるよ。僕たちは互いに助け合っているし、論理的に考えてもそうしなきゃいけない。年々、益々いい関係になってきている」と、互いに協力し合っていることを明かした。

 ナダルは、どのようにしてライバルとの親交を深めたのかについても語った。

「若くて、未熟だった時というのは誰にでもあると思うけれど、僕の場合、若い時に最終局面を考えすぎて、慎重になり過ぎていたかもしれない。
 時が経つにつれて、最終的な結果なんて大事じゃないとかわかるんだ。ライバル関係とか競い合うとかいうことを重要視していたけれど、歳をとった頃に悟った。僕だけでなく、全ての人、少なくとも互いに感謝して、尊重し合っている人みんながそうだと思う」

「僕は今、引退後もいい関係を保てると確信しているよ」と結んだナダル。彼らが現役を引退した後も、伝説の選手たちとの友好関係は続くだろう。

文●誉田優
フリーライター。早稲田大学スポーツ科学部卒業。
Twitter:yu__honda/Instagram:yu__honda

 
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