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元女王セレナ・ウィリアムズが、出産を経て愛娘の前で3年ぶりのタイトル獲得!【テニスWTAツアー】

スマッシュ編集部

2020.01.14

2017年8月に第1子を出産後、6度目の決勝戦で再びタイトルを手にしたセレナ。表彰式の後には愛娘オリンピアと共にコートに立った。(C)GettyImages

 女子テニスツアーの開幕戦の一つ、ASBクラシック(ニュージーランド・オークランド/WTAインターナショナル)の決勝が1月12日に行なわれ、第1シードのセレナ・ウィリアムズ(アメリカ)が、ジェシカ・ペグラ(アメリカ)を6-3、6-4で破り、ツアー73勝目を記録した。

 セレナは2017年1月の全豪オープン後に第1子出産のため一時戦線を離脱。産後復帰した18年はウインブルドンと全米で、翌19年はウインブルドン、ロジャース・カップ、そして全米で決勝進出を果たしたが、いずれもあと一歩及ばずタイトルを逃しており、今回のASBクラシックが6度目の決勝だった。

 娘オリンピアの見守る前で初めてタイトルを獲得したセレナは、「試合を重ねるごとに調子が上がった。久しぶりだから気分がいいわ」と笑顔を見せた。ダブルスではキャロライン・ウォズニアッキと組んで準優勝を飾るなど好調ぶりをアピールした。1月20日に開幕する全豪オープンでは、8度目の優勝を懸けてコートに立つ。
 
 セレナが躍動したASBクラシックの他にも、ブリスベン国際(オーストラリア・ブリスベン/WTAプレミア)と深センオープン(中国・深セン/インターナショナル)の2大会が開催された。

 大坂なおみの今季初戦ということで注目されたブリスベン国際は、その大坂を準決勝で下した世界2位のカロリーナ・プリスコワ(チェコ)が、同12日の決勝でマディソン・キーズ(アメリカ)を6-4、4-6、7-5の接戦の末に振り切り、今大会2大会連続3度目の優勝を飾った。プリスコワは2時間48分に及ぶ大坂との準決勝をはじめ、連日2時間近いタフな試合をこなしての戴冠。それだけに「これで明日から休めるわ」と試合後は安堵の表情を浮かべた。

 一方、深センオープンは同11日に決勝が行なわれ、第5シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)がエレナ・リバキナ(カザフスタン)をストレートで破り、ツアー初優勝を飾った。なおダブルスでは、土居美咲/モニカ・ニクレスク(ルーマニア)と、加藤未唯/シャロン・フィッチマン(カナダ)が共にベスト4進出を果たした。


■1月6日週のATP試合結果■
●深センオープン/インターナショナル
開催地:中国(深セン)
賞金総額:65万1750ドル
E・アレクサンドロワ[5](ロシア)6-2 6-4 E・リバキナ[7](カザフスタン)

●ブリスベン国際/プレミア
開催地:オーストラリア(ブリスベン)
賞金総額:143万4900ドル
Ka・プリスコワ[2](チェコ)6-4 4-6 7-5 M・キーズ[8](アメリカ)

●ABSクラシック/インターナショナル
開催地:ニュージーランド(オークランド)
賞金総額:25万1750ドル
S・ウィリアムズ[1](アメリカ)6-3 6-4 J・ペグラ(アメリカ)

■1月13日週のATPツアースケジュール■
●アデレード国際/オーストラリア・アデレード/プレミア(12日~18日)
●ホバート国際/オーストラリア・ホバート/インターナショナル(13日~18日)

構成●スマッシュ編集部