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海外テニス

「このような形で終えることになり、とても悔しい」元世界1位のメドベージェフが食中毒により試合途中で棄権!<SMASH>

中村光佑

2025.02.21

カタール・オープン(写真)には第4シードで参戦していたメドベージェフは思わぬ形で大会を後にすることになった。(C)Getty Images

カタール・オープン(写真)には第4シードで参戦していたメドベージェフは思わぬ形で大会を後にすることになった。(C)Getty Images

 男子テニスツアーのATP500シリーズ「カタール・エクソンモービル・オープン」(2月17日~22日/カタール・ドーハ/ハードコート)は大会5日目の現地21日にシングルス準々決勝が行なわれ、元世界ランキング1位で第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア/現6位)とノーシードで元6位のフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/現23位)が対戦。メドベージェフが第1セットを落とした直後に途中棄権を表明し、オジェ-アリアシムがベスト4進出を決めた。

 試合は突然の幕切れとなった。

 第1セットの第6ゲームから4ゲームを連取されたメドベージェフは、オジェ-アリアシムにフォアハンドのウィナーを決められた3-6となった直後に主審へ体調不良によるリタイアを申請。試合後にATP(男子プロテニス協会)の公式サイトを通じて発表した声明でメドベージェフは棄権に至った理由を説明するとともに、無念の心境をこう明かしている。

「残念ながら食中毒になってしまいました。ここドーハでの戦いをこのような形で終えることになり、とても悔しいです。自分のプレーの調子も良かっただけに残念ですが、来年また戻ってくるのを楽しみにしています」
 
 2023年5月のイタリア国際(ATP1000/クレー)以来、ツアー優勝から遠ざかっているメドベージェフだが、復調の兆しは徐々に見えつつある。先週出場した「オープン13・プロバンス」(2月10日~16日/フランス・マルセイユ/室内ハード/ATP250)では、準決勝で21歳の新鋭ハマド・メジェドビッチ(セルビア/現73位)に敗れるもベスト4へ進出した。

 連戦となった今回のドーハは初戦でディフェンディングチャンピオンのカレン・ハチャノフ(ロシア/元8位/現21位)を4-6、7-5、6-3の逆転で破ると、2回戦では25歳のジゾー・ベルグス(ベルギー/同58位)に6-2、6-1で完勝して2週連続のツアー8強入りを決めていた。ここまで順調に来ていただけに、棄権後のメドベージェフのコメントも納得である。

 一方、メジェドビッチの試合前棄権により不戦勝した2回戦に続き、またしても相手の途中棄権という思わぬ形で勝ち上がったオジェ-アリアシムは、準決勝で第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア/同10位)と顔を合わせる。メドベージェフ戦を終えた後のインタビューでオジェ-アリアシムは「今週はちょっと変な週だね。普通なら準決勝に行くには3試合勝たないといけないから。1回戦の後からは、本来なら少なくとも4セットはプレーするはずなのに、結局1セットしかプレーしていない」と不思議そうに語った。

文●中村光佑

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