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海外テニス

ジャパンOP覇者のフィス、元全米女王ラドゥカヌ、世界26位のポピリンらトップ3選手がコーチ陣変更を明かす<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.03.21

現在開催中の「マイアミ・オープン」を前にして、フィス(左)、ラドゥカヌ(中)、ポピリン(右)らトップ3選手がコーチ変更を決めた。(C)Getty Images

現在開催中の「マイアミ・オープン」を前にして、フィス(左)、ラドゥカヌ(中)、ポピリン(右)らトップ3選手がコーチ変更を決めた。(C)Getty Images

 男女共催のテニスツアー「マイアミ・オープン」(3月19日~30日/アメリカ・マイアミ/ハードコート)が開幕したが、大会を前に3名のトップ選手がコーチ陣の変更を明らかにしている。

 ひとりは、今週の世界ランキングで自己最高の18位につけたアルトゥール・フィス(フランス)だ。2021年にプロに転向すると、23年のATP250シリーズ「リヨン・オープン」でツアー初優勝。18歳でトップ50入りした新鋭が同年末からコーチに迎えたのが、同じフランス人で元世界4位のセバスチャン・グロージャンだった。

 このタッグでは、24年7月のATP500シリーズ「ハンブルク・オープン」(クレーコート)で現世界2位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/現世界ランキング2位)を下して優勝。さらに9月にはATP500シリーズ「ジャパンオープン」を制して、トップ20入りしたのが記憶に新しい。先日のATP1000シリーズ「BNPパリバ・オープン」でも準々決勝に進出していた。

 フィスはグロージャンとの契約を終えることをSNSを通じてシンプルに伝えた。

「セバスチャンとの合意により、関係を終了することを決めました。ツアーで過ごした15カ月間のサポートに感謝し、今後の幸運を祈っています」
 
 また世界26位のアレクセイ・ポピリン(オーストラリア)は、2022年後半からコートで一緒に仕事をしてきたザビエル・マリッセ(ベルギー)と別れた。この間、最初のシーズンこそトップ100圏外で終えたが、翌年は7月のATP250シリーズ「クロアチア・オープン」(クレーコート)でツアー2勝目。そして昨年は「ナショナル・バンク・オープン」でマスターズ初優勝を果たし、キャリアハイの世界23位をマークしていた。

 ポピリンはXに次のように投稿し、X-Manことマリッセへの感謝を表現している。

「皆さん、@xavier.malisseと私は、一緒に仕事をするのをやめることにしました。素晴らしい思い出、楽しい雰囲気、そして努力の全てに対して、Xに感謝したいです! ありがとう、X-Man」

 一方、復活を目指す全米覇者のエマ・ラドゥカヌ(イギリス)は、「BNPパリバ・オープン」で開始したスロバキア人コーチ、ウラジミール・プラテニクとのトライアルを終え、延長しないことを明らかにした。ラドゥカヌは同大会1回戦で内島萌夏(現83位)に敗れたが、プラテニクが合流したのは初戦の前日だったという。これまで短期間でコーチを代えてきたラドゥカヌは、ようやく定着するかに見えたニック・キャバデイ(イギリス)が健康上の理由で今年1月にチームを離脱し、コーチ探しが続いている。

 もっとも、出場中の「マイアミ・オープン」では、石井さやか(同188位)に6-2、6-1で快勝し、好スタートを切った。「若くて調子の良い相手と対戦する1回戦は、簡単ではありません。ここまで来るのは簡単ではなかったですが、本当に良いパフォーマンスができたと思います」と手応えをつかんだ様子だ。

構成●スマッシュ編集部

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