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海外テニス

勝てなかったジョコビッチが「マイアミOP」で8強入りも、元コーチの名手ベッカーは取り組み方に不安を示す<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.03.27

相性のいいマイアミで約2カ月ぶりに8強入りを果たしたジョコビッチ(左)だが、かつての恩師ベッカーは教え子の大会への取り組み方を問題視しているようだ。(C)Getty Images

相性のいいマイアミで約2カ月ぶりに8強入りを果たしたジョコビッチ(左)だが、かつての恩師ベッカーは教え子の大会への取り組み方を問題視しているようだ。(C)Getty Images

 現在行なわれている男女共催のテニスツアー「マイアミ・オープン」(3月19日~30日/アメリカ・マイアミ/ハードコート)において、久しぶりに快進撃を演じるのが37歳の元世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア/現世界ランキング5位)である。

 今年1月の全豪オープン準決勝途中でケガにより棄権して以降、ドーハとインディアンウェルズの2大会ではまさかの初戦敗退。試合後は「望んでいるレベルでプレーするのに苦労している。全体としては本当に苦しい状態だ」と胸の内を語っていたジョコビッチ。

 だが、かつて6度の優勝を誇る相性のいいマイアミでは好調を維持。現地25日に実施されたロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/同16位)との4回戦を含め、3試合を戦って失セット数はゼロ。ATPツアー通算100回目の優勝まであと3勝と迫っている。

 本来の調子を取り戻しつつあるジョコビッチ。だが、2013年から16年まで彼のコーチを務めたテニス界の偉人ボリス・ベッカー氏(ドイツ/57歳)は、かつての愛弟子を心配している。その理由についてこのほど、元世界9位のアンドレア・ペトコビッチ(ドイツ/37歳)と共演したポッドキャストで次のように語っている。
 
「彼は大会前に毎晩違うパーティーに顔を出していた。エバ・ロンゴリア(女優)の50歳の誕生会をはじめ、(ホアン・マルティン・)デルポトロ、そしてグスタボ・クエルテンの夜会にと大忙しさ。これはまったくジョコビッチらしくない行動だ。私がコーチをしていた頃はそんな彼の姿を見たことはなかったからね」と眉をひそめる。

 また、ジョコビッチと新コーチのアンディ・マリー(イギリス/元世界1位)がマイアミの会場でフォアハンドの練習していたことに関しても「成績が安定しないのは年齢的な問題からくるもので、フォアが悪いからじゃない。コートサーフェスへの順応が十分でなかったからだろう。37歳でフォアに真剣に取り組んでも、変えることはできないと思う」という。

 名手ベッカーから見れば、大会に十分集中できておらず、マリーとの取り組みも的外れに見えるのだろうか。

 1月の全豪オープン以来、約2カ月ぶりに8強入りしたジョコビッチ。果たして相性のいいマイアミでどこまで走り続けるのか。現地27日に実際されるセバスチャン・コルダ(アメリカ/同25位)との準々決勝に注目が集まる。

構成●スマッシュ編集部

【動画】ジョコビッチがムゼッティに快勝した「マイアミ・オープン」4回戦ハイライト

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