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男子テニスのトップ選手が繰り広げる団体戦「レーバーカップ」!見えてきた2025年大会の豪華な顔ぶれ<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.03.28

欧州選抜のリーダーにはノアとヘンマンが新たに選ばれ、世界選抜のリーダーもアガシとラフターへバトンタッチ。2025年大会は新たなレジェンドの下で激闘が繰り広げられることになった(写真左から、ノア、ヘンマン、アガシ、ラフター)。(C)Getty Images

 今秋の開催で第8回を迎える「レーバーカップ」(9月19日~21日/アメリカ・サンフランシスコ)のチーム編成がようやく見えてきた。このほど、チーム・ヨーロッパ(欧州選抜)の副キャプテンに元世界4位のティム・ヘンマン(イギリス)が就任するなど、今回から刷新される両軍のキャプテン(監督)と副キャプテンの顔ぶれが揃ったのだ。

 チーム・ヨーロッパは、キャプテンがビヨン・ボルグ(スウェーデン)からヤニック・ノア(フランス)、副キャプテンがトーマス・エンクイスト(スウェーデン)からヘンマンへバトンタッチ。

 一方、チーム・ワールド(世界選抜)は、キャプテンがジョン・マッケンローからアンドレ・アガシ、副キャプテンがパトリック・マッケンロー(以上アメリカ)からパトリック・ラフター(オーストラリア)に受け継がれた。

 ヘンマンは四大大会優勝こそ達成していないが、ウインブルドンでは4度ベスト4に進出し、キャリアを通じて15のタイトルを獲得。アンディ・マリー登場前の英国ナンバー1選手だった。そんなヘンマンの同大会への思いがATP公式サイトに紹介されている。

「チーム・ヨーロッパの副キャプテンとして参加できることをとてもうれしく思います。解説者としてレーバーカップを観戦し、その激しさ、テニスの質、ベンチの選手たちの情熱と交流を直接見てきたので、このイベントがいかに特別なものであるかはわかっています。ヤニックからレーバーカップに参加するよう招待されたことは大変光栄であり、彼とチームと共にヨーロッパの勝利の伝統を継続していくことを本当に楽しみにしています」
 
 明らかになっているのはリーダーだけではない。各6名で構成されるチームメンバーのうち、それぞれ2名がすでに決まっている。

 チーム・ヨーロッパでは、アレクサンダー・ズベレフ(世界ランキング2位/ドイツ)とカルロス・アルカラス(同3位/スペイン)。テイラー・フリッツ(同3位/アメリカ)とベン・シェルトン(同14位/アメリカ)はチーム・ワールドの一員として戦う。

 今後の注目は、ノバク・ジョコビッチ(同5位/セルビア)の動向だ。出場となれば、2022年大会でロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、マリーとのビッグ4でチームを組んで以来となる。また、新副キャプテンのヘンマンは、同じイギリスの23歳、ジャック・ドレイパー(同7位)を誘うと公言しており、関心を集めている。「マイアミ・オープン」で初戦敗退を喫したドレイパーだが、「BNPパリバ・オープン」でのマスターズ初優勝でトップ10入りと急成長中だ。

 なお、2017年にチェコのプラハで初開催された「レーバーカップ」第1回大会からの通算成績は、昨年の勝者であるチーム・ヨーロッパが5勝、チーム・ワールドが2勝(2020年は中止)となっている。果たして今年はどんな戦いが見られるのか、楽しみである。

構成●スマッシュ編集部

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