現在開催中の男子テニスツアー男子テニスツアーのATP250シリーズ「フェイズ・サロフィム・全米男子クレーコート選手権」(3月31日~4月6日/アメリカ・ヒューストン/クレーコート)の2回戦に出場した錦織圭(世界ランキング66位)が、第1セット終了後にリタイアした理由は「背中上部(upper back)の負傷」だったことが、大会側によって明らかになった。
今年3月に開催された下部大会「アリゾナ・テニス・クラシック」(アメリカ/CH175)でベスト4入りを果たし、約2年半ぶりに日本勢トップの座に躍り出た錦織。だが、さらなる飛躍が期待されていたマスターズ1000シリーズの「マイアミ・オープン」(アメリカ)はコンディション不良を理由に出場を断念。新たに始まるクレーコートシーズンを前に不安を残した。
そうした中で迎えた今回の全米男子クレーコート選手権であったが、初戦では予選勝者のミッチェル・クルーガー(アメリカ/同141位)を6-4、6-2のストレートで撃破。現在強化中というサービスでは計4本のエースを決めるなど不安を払拭。本人も「全体的にプレーが良かったし、全てのショットがいい感じで打てたことに満足している」と手応えを口にしていた。
しかし2回戦では状況が一変。好調だったはずのサービスでゲームの主導権を得られず。ファーストサービス自体の成功率は85%と安定していたが、ファーストからのポイント獲得率は53%とふるわず、試合中は時折右肩の辺りを気にする仕草を見せていた。だが、異常は右肩ではなく「背中上部の負傷」だったのである。
2023年7月の「アトランタ・オープン」(ATP250)の際に左ヒザに違和感を持ちながらも我慢して3試合を戦い、その後は約8カ月にわたって戦線離脱を強いられている錦織。そうした過ちを繰り返さないためにも、今回のヒューストでは無理をせずにリタイアしたのかもしれない。
錦織にとって今季最初のクレーコート大会は残念な形で幕を下ろしたが、今月14日からは過去2度の優勝(準優勝も1回)を経験している相性のいい「バルセロナ・オープン」(スペイン/ATP250)も控えている。時間的余裕は決して多いとは言えないが、再び得意なクレーコートでその躍動する姿を見せてほしいものだ。
なお、錦織の途中棄権により、思わぬ形で全米男子クレーコート選手権でベスト8入りを果たした対戦相手のクリストファー・ユーバンクス(アメリカ/現117位)は、現地4日に実施された準々決勝でブランドン・ナカシマ(アメリカ/同33位)と対戦。スコア4-6、4-6のストレートで敗れ、ベスト4入りを逃している。
構成●スマッシュ編集部
【動画】錦織が負傷する前の「全米男子クレーコート選手権」初戦ハイライト
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今年3月に開催された下部大会「アリゾナ・テニス・クラシック」(アメリカ/CH175)でベスト4入りを果たし、約2年半ぶりに日本勢トップの座に躍り出た錦織。だが、さらなる飛躍が期待されていたマスターズ1000シリーズの「マイアミ・オープン」(アメリカ)はコンディション不良を理由に出場を断念。新たに始まるクレーコートシーズンを前に不安を残した。
そうした中で迎えた今回の全米男子クレーコート選手権であったが、初戦では予選勝者のミッチェル・クルーガー(アメリカ/同141位)を6-4、6-2のストレートで撃破。現在強化中というサービスでは計4本のエースを決めるなど不安を払拭。本人も「全体的にプレーが良かったし、全てのショットがいい感じで打てたことに満足している」と手応えを口にしていた。
しかし2回戦では状況が一変。好調だったはずのサービスでゲームの主導権を得られず。ファーストサービス自体の成功率は85%と安定していたが、ファーストからのポイント獲得率は53%とふるわず、試合中は時折右肩の辺りを気にする仕草を見せていた。だが、異常は右肩ではなく「背中上部の負傷」だったのである。
2023年7月の「アトランタ・オープン」(ATP250)の際に左ヒザに違和感を持ちながらも我慢して3試合を戦い、その後は約8カ月にわたって戦線離脱を強いられている錦織。そうした過ちを繰り返さないためにも、今回のヒューストでは無理をせずにリタイアしたのかもしれない。
錦織にとって今季最初のクレーコート大会は残念な形で幕を下ろしたが、今月14日からは過去2度の優勝(準優勝も1回)を経験している相性のいい「バルセロナ・オープン」(スペイン/ATP250)も控えている。時間的余裕は決して多いとは言えないが、再び得意なクレーコートでその躍動する姿を見せてほしいものだ。
なお、錦織の途中棄権により、思わぬ形で全米男子クレーコート選手権でベスト8入りを果たした対戦相手のクリストファー・ユーバンクス(アメリカ/現117位)は、現地4日に実施された準々決勝でブランドン・ナカシマ(アメリカ/同33位)と対戦。スコア4-6、4-6のストレートで敗れ、ベスト4入りを逃している。
構成●スマッシュ編集部
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