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海外テニス

下部大会に9年半ぶり出場の大坂なおみ、世界220位を寄せ付けず今季クレー初白星!<SMASH>

中村光佑

2025.04.30

マドリード・オープンで敗れたため下部大会に回った大坂なおみは、順当に初戦を突破した(※写真は先月の大会)。(C)Getty Images

マドリード・オープンで敗れたため下部大会に回った大坂なおみは、順当に初戦を突破した(※写真は先月の大会)。(C)Getty Images

 女子テニスツアーの下部大会「サン・マロ・オープン35」(4月28日~5月4日/フランス・サン・マロ/クレーコート/WTA125)は現地29日に大会2日目を迎え、シングルス1回戦に第2シードで元世界ランキング1位の大坂なおみ(現55位)が登場。ノーシードのペトラ・マルチンコ(クロアチア/同220位)に6-2、6-1で完勝し、2回戦進出を決めた。

 27歳の大坂は今季のクレーシーズン初戦として参戦した現在開催中のWTA1000シリーズ「ムチュア・マドリード・オープン」(4月22日~5月4日/スペイン・マドリード)の1回戦でルシア・ブロンゼッティ(イタリア/同59位)に4-6、6-2、4-6で惜敗。その直後に「サン・マロ・オープン35」の本戦ワイルドカード(主催者推薦)を獲得していた。

 ちなみに大坂がツアー下部大会に出場するのは、2015年11月に愛知県で開催された「ダンロップ・ワールド・チャレンジ女子」(カーペット/ITFサーキット)以来、実に約9年半ぶり。1回戦では23年10月にキャリアハイの132位を記録した19歳のマルチンコとの初対決を迎えた。
 
 試合は立ち上がりから大坂がゲームをコントロール。相手に1度もブレークポイントを与えない安定したサービスキープを見せ、ファーストサービスのポイント獲得率は驚異の100%をマーク。リターンゲームでは2度のブレークを奪い、幸先よく第1セットを先取した。

 第2セットは一転して4度のブレークポイントを握られた大坂だったが、粘りのプレーで全てセーブ。リターンゲームでは第1セット同様にマルチンコのサービスを2度ブレークし、1時間18分で試合を締めた。

 下部大会ながらクレーシーズン初勝利を挙げた大坂は、次なる2回戦で昨年10月にキャリア初のトップ50入りを果たした22歳の実力者ディアーヌ・パリー(フランス/元48位/現116位)と対戦する。厳しい戦いとなりそうだが、次戦も大坂の奮闘を期待したい。

文●中村光佑

【動画】周りとの距離が近い下部大会。初戦勝利後、子どもたちにサインをせがまれる大坂なおみ

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【画像】大坂なおみの「全豪オープン2025」激闘フォトギャラリー
 
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