女子テニスツアーのWTA1000シリーズ「マイアミ・オープン」(3月18日~30日/アメリカ・マイアミ/ハードコート)は大会最終日の現地30日にシングルス決勝を実施。第1シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/世界ランク1位)が第4シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ/同4位)を7-5、6-2で下して同大会初優勝を飾った。
年初からのハードコートシーズンの締めくくりとなる今大会は、世界女王が今季2勝目を挙げて幕を閉じたが、決勝戦の序盤に観客が警告を受けるというトラブルが発生し話題となった。
問題となったのは、第1セットの第6ゲームでサバレンカがブレークポイントを握ったシーン。ラリーで有利な展開に持ち込んだサバレンカが、ペグラの浮き球に対してドライブボレーを放ちポイントを奪取した。この際、中継カメラがガッツポーズを見せるサバレンカを映したのだが、その後方の観客席で男性ファン3名が彼女の母国であるベラルーシの国旗を掲げていたのだ。
現在テニスの国際大会では、ロシアのウクライナ侵攻への制裁措置として、ロシアとそれを支援するベラルーシの選手に「中立」選手としての大会出場を求め、両国の選手は大会中に国名や国旗を使用できない。さらに観客がこれらの国の国旗を掲げることも厳しく規制されている。
知ってか知らずか、今大会でベラルーシ国旗を掲げた3名のファンもすぐさま警備員から警告を受け、退場こそ免れたもののベラルーシ国旗は没収となったようだ。
2023年の全豪オープンでも同様の問題が話題となったことは記憶に新しい。この時は女子シングルス1回戦でロシア選手とウクライナ選手の対戦中、観客席でロシア国旗が掲げられて非難の声が噴出。これを問題視した豪テニス連盟は「ロシアとベラルーシの国旗を観客席に持ち込むことを禁止する」との公式声明を発表した。
当該の大会でグランドスラム初優勝を挙げたサバレンカも、大会期間中の会見でこの問題に対する意見を求められ、「テニスはスポーツであり、政治とは関係ないと思っている」としつつも「でも、(規制することで)皆の気分が良くなるのなら、それでいい」と大会側の対応に理解を示していた。
構成●スマッシュ編集部
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