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海外テニス

ジョコビッチが盟友マリーとのコーチ契約を半年で終了「一緒に友情を深めることができて楽しかった」と惜別の言葉<SMASH>

中村光佑

2025.05.14

ジョコビッチとマリー氏による“ドリームタッグ”は半年で終わることに...。その間、ツアータイトルには手が届かなかった。(C)Getty Images

ジョコビッチとマリー氏による“ドリームタッグ”は半年で終わることに...。その間、ツアータイトルには手が届かなかった。(C)Getty Images

 男子テニス元世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現6位)が5月13日に自身の公式SNSを更新し、昨年のパリ五輪で現役を引退した元世界王者のアンディ・マリー氏(イギリス/37歳)とのコーチ契約を終了したことを発表した。

 37歳のジョコビッチは昨年末に“ビッグ4”として共に男子テニス界を牽引した盟友のマリー氏をコーチとして自身のチームに招聘し、“ドリームタッグ”を結成。両者は良好な関係を築き、ジョコビッチはマリー氏の指導の下、12勝7敗という成績を残した。

 しかしかつてのライバルと共に、節目のツアー100タイトルを獲得するという目標は叶わなかった。今年1月の「全豪オープン」ではベスト4に進むも、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/現2位)との準決勝を負傷により途中棄権。2月の「カタール・オープン」(ATP500)と3月の「BNPパリバ・オープン」(ATP1000)では初戦敗退に終わっていた。

「マイアミ・オープン」では決勝に進出するも、最後は19歳のヤクブ・メンシク(チェコ/現21位)に敗戦。欧州クレーコートシーズンに入ってからは1勝もできておらず、2007年の初参戦から18年連続で出場していた現在開催中のマスターズ1000大会「イタリア国際」(5月7日~18日/イタリア・ローマ)は欠場した。
 
 今年1月の全豪までとされていたマリー氏との契約を7月の「ウインブルドン」まで延長するのではないかと報じられていたジョコビッチだったが、コンディションやモチベーションの低下が指摘される中で、かけがえのない盟友と別々の道を歩むことに...。今回更新したSNSではマリー氏に向けて感謝の言葉をこう綴っている。

「アンディ・コーチ、これまでの6カ月間、コート内外での懸命な努力、楽しい時間、そして温かいサポートをありがとう。一緒に友情を深めることができて本当に楽しかった」

 一方、『UBITENNIS』など複数の海外メディアがマリー氏のコメントも伝えている。マリー氏はジョコビッチとのドリームタッグを次のように振り返った。

「一緒に働くという信じられないような機会を与えてくれたノバクに感謝する。そしてこの6カ月間懸命に働いてくれた彼のチームにも感謝する。ノバクの残りのシーズンの成功を祈っている」

 現時点でジョコビッチは今月末に開幕する四大大会「全仏オープン」(5月25日~6月8日/フランス・パリ)に向け、前哨戦となるATP250シリーズ「ジュネーブ・オープン」(5月18日~24日/スイス・ジュネーブ)に本戦ワイルドカード(主催者推薦)で出場する予定だ。一方でマリー氏の今後の動向については明らかにされていないが、引き続きテニス界に何らかの形で関わり続ける可能性が高いと見られている。

文●中村光佑

【画像】ジョコビッチがマリーとの決別を公表したSNSの投稿

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