「2025 DUNLOP CUP 全国選抜ジュニアテニス選手権大会兼ワールドジュニアテニス世界大会 代表選考会」(千葉県・吉田記念テニス研修センター/ハードコート)は、5月18日にシングルス決勝を実施。12歳以下男子は川鍋悠雅(関東・東京都テニス協会)、女子は太田光音(関東・自由が丘インターナショナルテニスカレッジ)が全国制覇を果たした。
男子決勝は、第6シードの川鍋が第1シードの安居院咲空(関西・ARROWS TENNIS SCHOOLS)に6-4、6-3のストレートで勝利し、表彰台の頂点に立った。
両者スピン系の激しい打ち合いが展開された第1セットについては、球威で押していく安居院に対し、「打ち合いでは勝てないと思った」と振り返る川鍋。そこでドロップショットやアングルショットを巧みに織り交ぜながら、「相手の嫌がるところを見つけて、自分から展開しようとした」という。4-1から4-4に追いつかれる場面もあったが、焦ることなく集中力を維持し、第1セットを先取した。
これで勢いに乗った川鍋は、第2セットに入っても試合の主導権をキープ。得意の回り込みフォアハンドで逆クロスやストレートと鋭く打ち分け、積極的に攻め込んでいく。安居院もボレーで反撃を試みるが、川鍋が展開力で上回り、最後まで流れを渡さなかった。
「今までの中で一番良い試合ができた」と納得のプレーで、全国大会初タイトルをつかんだ川鍋。「この試合を通してすごく成長したと思うので、これからも今日のプレーを毎回できるようにしていきたい」と大きな手応えを口にした。
一方、女子決勝は第4シードの太田が第3シードの平井萌生奈(四国・屋島TC)に6-3、4-6、6-2で勝利し、自身初の全国制覇を飾った。
フルセットの末に栄冠を手にした太田だが、実は大会の3週間前に左足を疲労骨折していたという。「大会に出られるかも怪しかった。リハビリを重ねて1週間前から少しずつ痛みが和らいでいった」と大会前の不安と回復過程を振り返った。
第1セットは、高弾道なスピンを軸に攻撃する太田が先取。しかし第2セットは、平井のパワフルなストロークに押され、イーブンに戻されてしまう。「足が限界を超えていた」という第3セットは、それでも諦めずにコートを駆け回り、チャンスが来ればすかさず強打。バックハンドのダウン・ザ・ラインも随所で決まり、勝負を決めた。
試合後、「コーチやトレーナー、お医者さんの皆様が全力でサポートしてくれたおかげで、この大会で優勝することができた」と感謝の気持ちを述べた太田。今後の目標については、「海外の大会に出て優勝したいし、将来的にはグランドスラムで優勝できる選手になりたい」と力強く語った。
18日の12歳以下の試合結果は以下の通り。
【全国選抜ジュニアテニス選手権大会】
◆男子結果
決勝/川鍋悠雅(関東・東京都テニス協会)[6] 6-4 6-3 安居院咲空(関西・ARROWS TENNIS SCHOOLS)[1]
3位決定戦/長島大河(関東・シードテニスクラブ) 6-0 6-4 伊藤光之輔(関西・ノア・テニスアカデミー神戸垂水)
◆女子結果
決勝/太田光音(関東・自由が丘インターナショナルテニスカレッジ)[4] 6-3 4-6 6-2 平井萌生奈(四国・屋島TC)[3]
3位決定戦/小野愛梨(関西・アズテニス)[2] 6-1 6-3 新井美結(関東・フォレストテニスクラブ)[7]
([ ]内の数字はシード番号)
取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)
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男子決勝は、第6シードの川鍋が第1シードの安居院咲空(関西・ARROWS TENNIS SCHOOLS)に6-4、6-3のストレートで勝利し、表彰台の頂点に立った。
両者スピン系の激しい打ち合いが展開された第1セットについては、球威で押していく安居院に対し、「打ち合いでは勝てないと思った」と振り返る川鍋。そこでドロップショットやアングルショットを巧みに織り交ぜながら、「相手の嫌がるところを見つけて、自分から展開しようとした」という。4-1から4-4に追いつかれる場面もあったが、焦ることなく集中力を維持し、第1セットを先取した。
これで勢いに乗った川鍋は、第2セットに入っても試合の主導権をキープ。得意の回り込みフォアハンドで逆クロスやストレートと鋭く打ち分け、積極的に攻め込んでいく。安居院もボレーで反撃を試みるが、川鍋が展開力で上回り、最後まで流れを渡さなかった。
「今までの中で一番良い試合ができた」と納得のプレーで、全国大会初タイトルをつかんだ川鍋。「この試合を通してすごく成長したと思うので、これからも今日のプレーを毎回できるようにしていきたい」と大きな手応えを口にした。
一方、女子決勝は第4シードの太田が第3シードの平井萌生奈(四国・屋島TC)に6-3、4-6、6-2で勝利し、自身初の全国制覇を飾った。
フルセットの末に栄冠を手にした太田だが、実は大会の3週間前に左足を疲労骨折していたという。「大会に出られるかも怪しかった。リハビリを重ねて1週間前から少しずつ痛みが和らいでいった」と大会前の不安と回復過程を振り返った。
第1セットは、高弾道なスピンを軸に攻撃する太田が先取。しかし第2セットは、平井のパワフルなストロークに押され、イーブンに戻されてしまう。「足が限界を超えていた」という第3セットは、それでも諦めずにコートを駆け回り、チャンスが来ればすかさず強打。バックハンドのダウン・ザ・ラインも随所で決まり、勝負を決めた。
試合後、「コーチやトレーナー、お医者さんの皆様が全力でサポートしてくれたおかげで、この大会で優勝することができた」と感謝の気持ちを述べた太田。今後の目標については、「海外の大会に出て優勝したいし、将来的にはグランドスラムで優勝できる選手になりたい」と力強く語った。
18日の12歳以下の試合結果は以下の通り。
【全国選抜ジュニアテニス選手権大会】
◆男子結果
決勝/川鍋悠雅(関東・東京都テニス協会)[6] 6-4 6-3 安居院咲空(関西・ARROWS TENNIS SCHOOLS)[1]
3位決定戦/長島大河(関東・シードテニスクラブ) 6-0 6-4 伊藤光之輔(関西・ノア・テニスアカデミー神戸垂水)
◆女子結果
決勝/太田光音(関東・自由が丘インターナショナルテニスカレッジ)[4] 6-3 4-6 6-2 平井萌生奈(四国・屋島TC)[3]
3位決定戦/小野愛梨(関西・アズテニス)[2] 6-1 6-3 新井美結(関東・フォレストテニスクラブ)[7]
([ ]内の数字はシード番号)
取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)
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