テニスの四大大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝コート)は現地7月4日に大会5日目を迎え、女子シングルス3回戦に元世界ランキング1位の大坂なおみ(現56位)が登場。元11位のアナスタシア・パブリチェンコワ(ロシア/同50位)に6-3、4-6、4-6の逆転で敗れ、自身初のベスト16進出はならなかった。
27歳の大坂にとって、ウインブルドン出場は2年連続5度目。1回戦では予選勝者のタリア・ギブソン(オーストラリア/同129位)を6-4、7-6(4)で下し、続く7月2日の2回戦ではノーシードのカテリナ・シニアコワ(チェコ/同81位)に6-3、6-2で勝利。娘のシャイちゃんの誕生日を白星で飾り、2018年以来7年ぶりとなる3回戦進出を決めていた。
迎えた3回戦の相手は34歳のパブリチェンコワ。力強いストロークと多彩なプレーを武器に、2016年のウインブルドンではベスト8に進出した実力者だ。両者の対戦成績は大坂の2勝1敗で、直近の対戦は21年の「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート/四大大会)の1回戦。この時は大坂が6-1、6-2で快勝している。
この日の試合は、立ち上がりから大坂が切れ味鋭いサービスとストロークを軸に主導権を握り、3ゲームを連取。第7ゲームでブレークバックを許す場面もあったが、直後の第8ゲームですぐにブレークを奪い返す。第9ゲームはサービスエースで締め、第1セットを6-3で先取した。
しかし、第2セットは第1セット終盤からリズムをつかんできていたパブリチェンコワに3ゲームを連取される。第5ゲームでブレークバックに成功するも、第10ゲームで再びサービスゲームを破られ、4-6でセットを落としてしまう。
迎えたファイナルセット、大坂はアンフォーストエラー(自らのミス)が続いて、またも3ゲームを連取される苦しい展開に。それでも自らを鼓舞し、アグレッシブなプレーを見せ第5ゲームでブレークバックに成功。以降は互いにサービスキープを続けたが、4-5で迎えた第10ゲームで痛恨のブレークを許し、2時間6分の熱戦の末、逆転負けを喫した。
敗退後の記者会見で大坂は寂しげな表情を浮かべ「自分自身についてポジティブなことは何もありません」とコメント。試合を振り返りながらこう続けた。
「自分に腹を立てることもできません。ブレークポイントの場面を思い返していますが、彼女は本当に良いサービスを打ってきましたし、バックハンドも決められました。どうすることもできなかったです」
この試合では計15本のサービスエースを放つなど好調ぶりを発揮した大坂だったが、ブレークポイントの獲得率は40%にとどまり、要所で決め切ることができなかった。次戦からは「全米オープン」(8月24日~9月7日/アメリカ・ニューヨーク/四大大会)に向けた北米ハードコートシーズンに突入するが、芝で得た収穫を糧に再び調子を上げていきたいところだ。
構成●スマッシュ編集部
【画像】大坂なおみをはじめ、2025ウインブルドンを戦う女子トップ選手たちの厳選フォト
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27歳の大坂にとって、ウインブルドン出場は2年連続5度目。1回戦では予選勝者のタリア・ギブソン(オーストラリア/同129位)を6-4、7-6(4)で下し、続く7月2日の2回戦ではノーシードのカテリナ・シニアコワ(チェコ/同81位)に6-3、6-2で勝利。娘のシャイちゃんの誕生日を白星で飾り、2018年以来7年ぶりとなる3回戦進出を決めていた。
迎えた3回戦の相手は34歳のパブリチェンコワ。力強いストロークと多彩なプレーを武器に、2016年のウインブルドンではベスト8に進出した実力者だ。両者の対戦成績は大坂の2勝1敗で、直近の対戦は21年の「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハードコート/四大大会)の1回戦。この時は大坂が6-1、6-2で快勝している。
この日の試合は、立ち上がりから大坂が切れ味鋭いサービスとストロークを軸に主導権を握り、3ゲームを連取。第7ゲームでブレークバックを許す場面もあったが、直後の第8ゲームですぐにブレークを奪い返す。第9ゲームはサービスエースで締め、第1セットを6-3で先取した。
しかし、第2セットは第1セット終盤からリズムをつかんできていたパブリチェンコワに3ゲームを連取される。第5ゲームでブレークバックに成功するも、第10ゲームで再びサービスゲームを破られ、4-6でセットを落としてしまう。
迎えたファイナルセット、大坂はアンフォーストエラー(自らのミス)が続いて、またも3ゲームを連取される苦しい展開に。それでも自らを鼓舞し、アグレッシブなプレーを見せ第5ゲームでブレークバックに成功。以降は互いにサービスキープを続けたが、4-5で迎えた第10ゲームで痛恨のブレークを許し、2時間6分の熱戦の末、逆転負けを喫した。
敗退後の記者会見で大坂は寂しげな表情を浮かべ「自分自身についてポジティブなことは何もありません」とコメント。試合を振り返りながらこう続けた。
「自分に腹を立てることもできません。ブレークポイントの場面を思い返していますが、彼女は本当に良いサービスを打ってきましたし、バックハンドも決められました。どうすることもできなかったです」
この試合では計15本のサービスエースを放つなど好調ぶりを発揮した大坂だったが、ブレークポイントの獲得率は40%にとどまり、要所で決め切ることができなかった。次戦からは「全米オープン」(8月24日~9月7日/アメリカ・ニューヨーク/四大大会)に向けた北米ハードコートシーズンに突入するが、芝で得た収穫を糧に再び調子を上げていきたいところだ。
構成●スマッシュ編集部
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