ウインブルドンの芝に、またひとつ歴史が刻まれた。
現地7月5日、開催中のテニス四大大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン)で、元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現6位)が大会史上3人目となるマッチ100勝に到達した。3回戦で同胞のミオミル・ケツマノビッチ(同49位)を6-3、6-0、6-4で圧倒し、マルチナ・ナブラチロワ氏(120勝)、ロジャー・フェデラー氏(105勝)に続く快挙となった。
ケツマノビッチ戦では第3セットこそ苦戦したが、試合を通じて16本のサービスエースと60本のウイナーを叩き出し、危なげなく勝ち切った。38歳は自分の限界に挑むように戦い続けている。
「最後の数ゲーム以外はとても楽しめた。ちょっとだけ難しくなったけどね。友人であり同胞の選手と戦うのは、いつだって簡単じゃないよ。
この年齢では、何一つ当然のものだと思わないようにしている。いまも元気に戦えているし、若い選手たちと張り合えている。コートでスライドしたり、スプリットをしたり、自分を限界まで追い込めているんだ」
四大大会では通算24回の優勝を誇り、女子のマーガレット・コート氏に並ぶ歴代最多記録を持つジョコビッチ。その引退時期について、名手ジョン・マッケンロー氏は英『BBC』で私見を述べている。
「彼がプレーをやめる時は、もうグランドスラム(四大大会)で勝てないと思った時だろうね。もしくは、勝ったその瞬間かもしれない。彼はほとんど全ての記録を塗り替えてきたから、もしそれ(25度目の優勝)を達成したら、やめるのに完璧なタイミングになるだろう。でも、まだあのレベルで勝ち続けていたら? 悪くても世界ランキング3位だろ? 私には、続けたくなる気持ちもわかるよ」
また、ジョコビッチ自身が引退後にフェデラー、ラファエル・ナダルとの語らいを「マルガリータを片手にビーチで」と表現したことについては、ユーモアを交えてこう応じた。
「彼がラファやロジャーと一緒にマルガリータを飲むかどうかはわからないな。私もビヨン(・ボルグ)やジミー(・コナーズ)とそれをやろうとしたけど、みんなを集めるのは難しいんだ。でも、いい考えではあるね!」
なお、男子で2つの四大大会においてマッチ100勝を達成したのは、フェデラーに次いで史上2人目。そしてジョコビッチは、「全豪オープン」でもあと1勝に迫る99勝をマークしている。新たなマイルストーン到達も視界に捉えているが、本人が渇望しているのは、25度目の四大大会制覇だろう。次戦の4回戦では、アレックス・デミノー(オーストラリア/同11位)と対戦する。
構成●スマッシュ編集部
【動画】ジョコビッチが「ウインブルドン」でマッチ100勝を達成した3回戦のハイライト
【画像】ジョコビッチはじめ、ウインブルドン 2025 を戦う男子トップ選手たちの厳選フォト
【関連記事】「大きな孤独感」を明かしたズベレフにジョコビッチらが共感「気分転換や休息が必要なのかも」<SMASH>
現地7月5日、開催中のテニス四大大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン)で、元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現6位)が大会史上3人目となるマッチ100勝に到達した。3回戦で同胞のミオミル・ケツマノビッチ(同49位)を6-3、6-0、6-4で圧倒し、マルチナ・ナブラチロワ氏(120勝)、ロジャー・フェデラー氏(105勝)に続く快挙となった。
ケツマノビッチ戦では第3セットこそ苦戦したが、試合を通じて16本のサービスエースと60本のウイナーを叩き出し、危なげなく勝ち切った。38歳は自分の限界に挑むように戦い続けている。
「最後の数ゲーム以外はとても楽しめた。ちょっとだけ難しくなったけどね。友人であり同胞の選手と戦うのは、いつだって簡単じゃないよ。
この年齢では、何一つ当然のものだと思わないようにしている。いまも元気に戦えているし、若い選手たちと張り合えている。コートでスライドしたり、スプリットをしたり、自分を限界まで追い込めているんだ」
四大大会では通算24回の優勝を誇り、女子のマーガレット・コート氏に並ぶ歴代最多記録を持つジョコビッチ。その引退時期について、名手ジョン・マッケンロー氏は英『BBC』で私見を述べている。
「彼がプレーをやめる時は、もうグランドスラム(四大大会)で勝てないと思った時だろうね。もしくは、勝ったその瞬間かもしれない。彼はほとんど全ての記録を塗り替えてきたから、もしそれ(25度目の優勝)を達成したら、やめるのに完璧なタイミングになるだろう。でも、まだあのレベルで勝ち続けていたら? 悪くても世界ランキング3位だろ? 私には、続けたくなる気持ちもわかるよ」
また、ジョコビッチ自身が引退後にフェデラー、ラファエル・ナダルとの語らいを「マルガリータを片手にビーチで」と表現したことについては、ユーモアを交えてこう応じた。
「彼がラファやロジャーと一緒にマルガリータを飲むかどうかはわからないな。私もビヨン(・ボルグ)やジミー(・コナーズ)とそれをやろうとしたけど、みんなを集めるのは難しいんだ。でも、いい考えではあるね!」
なお、男子で2つの四大大会においてマッチ100勝を達成したのは、フェデラーに次いで史上2人目。そしてジョコビッチは、「全豪オープン」でもあと1勝に迫る99勝をマークしている。新たなマイルストーン到達も視界に捉えているが、本人が渇望しているのは、25度目の四大大会制覇だろう。次戦の4回戦では、アレックス・デミノー(オーストラリア/同11位)と対戦する。
構成●スマッシュ編集部
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