来週開催される男子テニスのマスターズ1000シリーズ「ナショナルバンク・オープン」(7月27日~8月7日/カナダ・トロント/ハードコート)は現地20日、出場を予定していた世界ランキング1位のヤニック・シナー(イタリア)と同6位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)の欠場を正式に発表した。
トロントとモントリオールで交互に開催されている同トーナメント。トロントで行なわれた2023年大会で優勝を経験しているシナーは、身体の回復のため出場を見送ることにしたと説明。ATP(男子プロテニス協会)公式サイトではシナーのコメントを次のように掲載している。
「トロントで行なわれるナショナルバンク・オープンを欠場することになり、本当に残念に思っています。というのも、カナダには素晴らしい思い出がたくさんあるからです。2年前のトロントでの優勝は、僕にとって特別な瞬間の始まりでした。ただ今回は、チームと話し合った結果、健康を最優先にする判断を下しました。また将来トロントで、素晴らしいファンの皆さんの前でプレーできる日を楽しみにしています」
23歳で世界王者に君臨するシナーは6月の全仏オープン決勝でライバルのカルロス・アルカラス(スペイン/現2位)に敗れて準優勝に終わったものの、先日のウインブルドン決勝でアルカラスにリベンジを果たして四大大会4勝目をゲットしていた。非常に多くの試合をこなしてきただけに、疲労回復を優先したいとの考えに至ったのも無理はないだろう。
加えてナショナルバンク・オープンで過去4度の優勝を誇る38歳のジョコビッチもシナーと同様の理由で出場辞退を発表。ジョコビッチは先のウインブルドンでベスト4に進出したが、準決勝でシナーに敗れた。
両者の欠場を受け、トーナメントディレクターのカール・ヘイル氏は下記の声明を発表した。
「ヤニック(シナー)とノバク(ジョコビッチ)が今年のナショナルバンク・オープンに出場しないことは残念です。彼らは偉大なチャンピオンであり、ファンの皆さんがソビーズ・スタジアム(開催地の名称)で彼らのプレーを待ち望んでいたことを我々は知っています。2人の不在は寂しい限りですが、今年の大会も非常に強力な選手たちが揃っています」
そこに追い打ちをかけるように、今年5月初めにキャリア初のトップ5入りを達成した23歳のジャック・ドレイパー(イギリス/現5位)も7月20日に更新した自身のSNSを通じてトロント欠場を表明した。「ウインブルドンの後に左腕を負傷した」ことが理由で、「深刻なケガではない」ものの、「残りのシーズンに向けて完全に回復させる必要があります」と綴っている。
さらにドレイパーは続く「シンシナティ・オープン」(8月7日~18日/アメリカ・シンシナティ/ATP1000)も欠場するとのこと。これによりドレイパーはぶっつけ本番で今シーズン最後の四大大会「全米オープン」(8月24日~9月7日/アメリカ・ニューヨーク)に臨むことになりそうだ。
文●中村光佑
【画像】ヤニック・シナーがついにウインブルドン初優勝!アルカラスとの熱戦を厳選ショットでお届け!
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トロントとモントリオールで交互に開催されている同トーナメント。トロントで行なわれた2023年大会で優勝を経験しているシナーは、身体の回復のため出場を見送ることにしたと説明。ATP(男子プロテニス協会)公式サイトではシナーのコメントを次のように掲載している。
「トロントで行なわれるナショナルバンク・オープンを欠場することになり、本当に残念に思っています。というのも、カナダには素晴らしい思い出がたくさんあるからです。2年前のトロントでの優勝は、僕にとって特別な瞬間の始まりでした。ただ今回は、チームと話し合った結果、健康を最優先にする判断を下しました。また将来トロントで、素晴らしいファンの皆さんの前でプレーできる日を楽しみにしています」
23歳で世界王者に君臨するシナーは6月の全仏オープン決勝でライバルのカルロス・アルカラス(スペイン/現2位)に敗れて準優勝に終わったものの、先日のウインブルドン決勝でアルカラスにリベンジを果たして四大大会4勝目をゲットしていた。非常に多くの試合をこなしてきただけに、疲労回復を優先したいとの考えに至ったのも無理はないだろう。
加えてナショナルバンク・オープンで過去4度の優勝を誇る38歳のジョコビッチもシナーと同様の理由で出場辞退を発表。ジョコビッチは先のウインブルドンでベスト4に進出したが、準決勝でシナーに敗れた。
両者の欠場を受け、トーナメントディレクターのカール・ヘイル氏は下記の声明を発表した。
「ヤニック(シナー)とノバク(ジョコビッチ)が今年のナショナルバンク・オープンに出場しないことは残念です。彼らは偉大なチャンピオンであり、ファンの皆さんがソビーズ・スタジアム(開催地の名称)で彼らのプレーを待ち望んでいたことを我々は知っています。2人の不在は寂しい限りですが、今年の大会も非常に強力な選手たちが揃っています」
そこに追い打ちをかけるように、今年5月初めにキャリア初のトップ5入りを達成した23歳のジャック・ドレイパー(イギリス/現5位)も7月20日に更新した自身のSNSを通じてトロント欠場を表明した。「ウインブルドンの後に左腕を負傷した」ことが理由で、「深刻なケガではない」ものの、「残りのシーズンに向けて完全に回復させる必要があります」と綴っている。
さらにドレイパーは続く「シンシナティ・オープン」(8月7日~18日/アメリカ・シンシナティ/ATP1000)も欠場するとのこと。これによりドレイパーはぶっつけ本番で今シーズン最後の四大大会「全米オープン」(8月24日~9月7日/アメリカ・ニューヨーク)に臨むことになりそうだ。
文●中村光佑
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