柚木を「ヤングガイ」と呼ぶボパンナは、新パートナーの武器や特性を次のように語る。
「サービスが大きな武器であることは、疑いの余地がない。同時に、彼のネットでの存在感を生かすためのポジショニングや身体の使い方などを、私の経験から助言できると思います。いかに相手に威圧感を与えるかが、ダブルスでは重要ですから」
一方の柚木も、レジェンドとプレーすることで得られるものは、測り知れない様子。
「ナンバー1の選手と組ませてもらえるという、本当になかなかできない体験をさせていただいている。それこそ、一緒に練習して色んなものを吸収できたりしたし、先週の試合では負けてしまったけれど、お互い役割や、どういうふうにプレーするかがわかってきた」
「それこそ小~中学生くらいから、ずっとテレビで見ていた選手とこうやって組めることになって、ずっと緊張もしてますけど、本当に色々と教えてもらっています。ダブルスとしての細かいところだったり。でも一番大きいのは、試合中に彼が考えていることを近くにいて感じられることで、本当に貴重な体験。それらは違う人と組むことになった時にも、生かせるのではないかと思います」
柚木の現在のダブルスランキングは、112位。今大会の結果次第で、来年の全豪オープン本戦入りも見えてくる。“師”の真横でその動きを、思想を、呼吸を感じ、さらなる上のステージを目指す。
【綿貫、本人も「びっくり」のケイレンによる逆転負け】
第1セットを6-2で奪い、第2セットは「呼吸がうまくできない」と感じてメディカルタイムアウトを取った直後に、ブレークに成功。順調に見えた流れの中で、突如、ケイレンが彼を襲った。
最初は、「フォアを打とうと思った時、足が前に出なかった」という形で現れる。やがて足から全身へと、筋肉の伸縮と痛みが広がった。いずれ治まるだろう思い、第2セットを落とした後もコートに立つが、なかなか身体は思うように動かない。最終的に綿貫陽介は、6-2、4-6、1-6でヌーノ・ボルジェスに敗れた。
試合後の会見でも気丈に試合を振り返る綿貫だが、混乱と深い落胆は隠せない。「棄権は全く考えなかった」のは、「どの試合でも最後まで諦めたくないし、特にこの大会では、ワイルドカードをもらっているから」との責任感も大きかった。
今季は、良いプレーや結果を残した直後に、コーチ変更やケガなどが起き、なかなか勢いに乗れない。もどかしさを抱えながらも、上昇気流に飛び乗る機を求めて戦いは続く。
取材・文●内田暁
【画像】ジャパンオープンテニスが開幕! 柚木武/ボパンナ、綿貫陽介はじめ、初日のプレーを厳選PHOTOで特集!
【関連記事】ジャパンオープン開幕!ダブルスの柚木武がツアー初勝利!綿貫陽介はケイレンに苦しみ無念の初戦敗退<SMASH>
【関連記事】ダブルスも敗れデ杯ファイナル進出を逃した日本。綿貫/柚木が痛感したドイツとの「経験の差」<SMASH>
「サービスが大きな武器であることは、疑いの余地がない。同時に、彼のネットでの存在感を生かすためのポジショニングや身体の使い方などを、私の経験から助言できると思います。いかに相手に威圧感を与えるかが、ダブルスでは重要ですから」
一方の柚木も、レジェンドとプレーすることで得られるものは、測り知れない様子。
「ナンバー1の選手と組ませてもらえるという、本当になかなかできない体験をさせていただいている。それこそ、一緒に練習して色んなものを吸収できたりしたし、先週の試合では負けてしまったけれど、お互い役割や、どういうふうにプレーするかがわかってきた」
「それこそ小~中学生くらいから、ずっとテレビで見ていた選手とこうやって組めることになって、ずっと緊張もしてますけど、本当に色々と教えてもらっています。ダブルスとしての細かいところだったり。でも一番大きいのは、試合中に彼が考えていることを近くにいて感じられることで、本当に貴重な体験。それらは違う人と組むことになった時にも、生かせるのではないかと思います」
柚木の現在のダブルスランキングは、112位。今大会の結果次第で、来年の全豪オープン本戦入りも見えてくる。“師”の真横でその動きを、思想を、呼吸を感じ、さらなる上のステージを目指す。
【綿貫、本人も「びっくり」のケイレンによる逆転負け】
第1セットを6-2で奪い、第2セットは「呼吸がうまくできない」と感じてメディカルタイムアウトを取った直後に、ブレークに成功。順調に見えた流れの中で、突如、ケイレンが彼を襲った。
最初は、「フォアを打とうと思った時、足が前に出なかった」という形で現れる。やがて足から全身へと、筋肉の伸縮と痛みが広がった。いずれ治まるだろう思い、第2セットを落とした後もコートに立つが、なかなか身体は思うように動かない。最終的に綿貫陽介は、6-2、4-6、1-6でヌーノ・ボルジェスに敗れた。
試合後の会見でも気丈に試合を振り返る綿貫だが、混乱と深い落胆は隠せない。「棄権は全く考えなかった」のは、「どの試合でも最後まで諦めたくないし、特にこの大会では、ワイルドカードをもらっているから」との責任感も大きかった。
今季は、良いプレーや結果を残した直後に、コーチ変更やケガなどが起き、なかなか勢いに乗れない。もどかしさを抱えながらも、上昇気流に飛び乗る機を求めて戦いは続く。
取材・文●内田暁
【画像】ジャパンオープンテニスが開幕! 柚木武/ボパンナ、綿貫陽介はじめ、初日のプレーを厳選PHOTOで特集!
【関連記事】ジャパンオープン開幕!ダブルスの柚木武がツアー初勝利!綿貫陽介はケイレンに苦しみ無念の初戦敗退<SMASH>
【関連記事】ダブルスも敗れデ杯ファイナル進出を逃した日本。綿貫/柚木が痛感したドイツとの「経験の差」<SMASH>




