一方、男子シングルス決勝に続いて行なわれたのが、男女のダブルス決勝だ。センターコート第2試合の女子ダブルス決勝では、第1シードの小堀桃子/山﨑郁美がノーシードの松田美咲/細木咲良を6-1、7-6(5)で下し、うれしい初優勝を飾った。
今大会が2度目のペアリングとなる小堀/山﨑ペア。ハードヒットで積極的に攻める山﨑と、ループ系のショットで緩急をつける小堀。タイプの異なる二人が息の合ったプレーを見せた。
第1セットを危なげなく先取したが、「相手ペアが自分たちのペースに慣れてきた」(山﨑)という第2セットでは苦戦。サービング・フォー・ザ・マッチを2度逃し、タイブレークにもつれ込む展開となった。それでも小堀は「最後は強気でいこうと切り替えた」と言い、山﨑も「自分たちができるプレーをやり切ろう」と気持ちを引き締める。最後は山﨑が会心のバックハンド・ストレートを決め、念願のタイトルをつかんだ。
山﨑は「やっぱり全日本は緊張感のある大会。その中で最後まで勝ち切れたことが、今後につながると思います」と充実の表情を見せた。一方の小堀は、「ダブルスでも簡単に取れるタイトルではないので、勝ちたい試合で自分の力を出せたことを自信にして、今後も勝負どころで勝ち切れる選手になりたい」と力を込めた。
センターコートの第3試合に組まれた男子ダブルス決勝では、第4シードの田口涼太郎/野口政勝が、第1シードの中川舜祐/楠原悠介を6-2、0-6、[10-8]で下し、見事初優勝を飾った。
両ペア一歩も譲らない展開となったファイナルセットの10ポイントタイブレークでは、野口が「自分の中で去年の決勝の経験が生きた」と振り返った通り、要所で勝負強さを発揮。田口も「全力を出し切って積極的に攻めた結果、最後まで押し切れた」と勝因を自己分析した。
この結果、田口は2005年の岩渕聡氏以来となるシングルス・ダブルスの2冠を達成。「まさか自分がこの舞台で2冠を取れるとは1ミリも思っていなかった。ケガをして勝てない時期が本当に続いていた分、本当に信じられない」と感慨深げに語った。
昨年準優勝の悔しさを晴らした野口は、「全日本で優勝することが、プロになった時に一番の目標だった」と明かし、「このペアでプレーできてめちゃ楽しかった。達成できて本当に良かった」と喜びを嚙み締めた。
◆男子シングルス決勝の結果(10月12日)
〇田口涼太郎(Team REC)[8] 6-4、7-5 市川泰誠(ノア・インドアステージ)●
◆男子ダブルス決勝の結果
〇田口涼太郎/野口政勝(Team REC/ONE DROP)[4] 6-2、0-6、[10-8] 中川舜祐/楠原悠介(伊予銀行)[1] ●
◆女子ダブルス決勝の結果
〇小堀桃子/山﨑郁美(橋本総業ホールディングス/島津製作所)[1] 6-1、7-6(5) 松田美咲/細木咲良(エームサービス/原商)●
※[ ]内の数字はシード順位
取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)
【画像】100回目を迎えた「全日本テニス選手権」最終日|田口涼太郎がシングルス初V&単複2冠を達成!女子ダブルスは小堀桃子/山﨑郁美が松田美咲/細木咲良に勝って初優勝
【画像】100回目を迎えた「全日本テニス選手権」7日目|岡村恭香が悲願の初V。男子は田口涼太郎と市川泰誠が明日の決勝で激突!
【関連記事】“心の成長”を遂げた岡村恭香が悲願の全日本初制覇!「今できることを精一杯やろう」と攻撃を貫き清水綾乃を下す<SMASH>
今大会が2度目のペアリングとなる小堀/山﨑ペア。ハードヒットで積極的に攻める山﨑と、ループ系のショットで緩急をつける小堀。タイプの異なる二人が息の合ったプレーを見せた。
第1セットを危なげなく先取したが、「相手ペアが自分たちのペースに慣れてきた」(山﨑)という第2セットでは苦戦。サービング・フォー・ザ・マッチを2度逃し、タイブレークにもつれ込む展開となった。それでも小堀は「最後は強気でいこうと切り替えた」と言い、山﨑も「自分たちができるプレーをやり切ろう」と気持ちを引き締める。最後は山﨑が会心のバックハンド・ストレートを決め、念願のタイトルをつかんだ。
山﨑は「やっぱり全日本は緊張感のある大会。その中で最後まで勝ち切れたことが、今後につながると思います」と充実の表情を見せた。一方の小堀は、「ダブルスでも簡単に取れるタイトルではないので、勝ちたい試合で自分の力を出せたことを自信にして、今後も勝負どころで勝ち切れる選手になりたい」と力を込めた。
センターコートの第3試合に組まれた男子ダブルス決勝では、第4シードの田口涼太郎/野口政勝が、第1シードの中川舜祐/楠原悠介を6-2、0-6、[10-8]で下し、見事初優勝を飾った。
両ペア一歩も譲らない展開となったファイナルセットの10ポイントタイブレークでは、野口が「自分の中で去年の決勝の経験が生きた」と振り返った通り、要所で勝負強さを発揮。田口も「全力を出し切って積極的に攻めた結果、最後まで押し切れた」と勝因を自己分析した。
この結果、田口は2005年の岩渕聡氏以来となるシングルス・ダブルスの2冠を達成。「まさか自分がこの舞台で2冠を取れるとは1ミリも思っていなかった。ケガをして勝てない時期が本当に続いていた分、本当に信じられない」と感慨深げに語った。
昨年準優勝の悔しさを晴らした野口は、「全日本で優勝することが、プロになった時に一番の目標だった」と明かし、「このペアでプレーできてめちゃ楽しかった。達成できて本当に良かった」と喜びを嚙み締めた。
◆男子シングルス決勝の結果(10月12日)
〇田口涼太郎(Team REC)[8] 6-4、7-5 市川泰誠(ノア・インドアステージ)●
◆男子ダブルス決勝の結果
〇田口涼太郎/野口政勝(Team REC/ONE DROP)[4] 6-2、0-6、[10-8] 中川舜祐/楠原悠介(伊予銀行)[1] ●
◆女子ダブルス決勝の結果
〇小堀桃子/山﨑郁美(橋本総業ホールディングス/島津製作所)[1] 6-1、7-6(5) 松田美咲/細木咲良(エームサービス/原商)●
※[ ]内の数字はシード順位
取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)
【画像】100回目を迎えた「全日本テニス選手権」最終日|田口涼太郎がシングルス初V&単複2冠を達成!女子ダブルスは小堀桃子/山﨑郁美が松田美咲/細木咲良に勝って初優勝
【画像】100回目を迎えた「全日本テニス選手権」7日目|岡村恭香が悲願の初V。男子は田口涼太郎と市川泰誠が明日の決勝で激突!
【関連記事】“心の成長”を遂げた岡村恭香が悲願の全日本初制覇!「今できることを精一杯やろう」と攻撃を貫き清水綾乃を下す<SMASH>
関連記事
- “心の成長”を遂げた岡村恭香が悲願の全日本初制覇!「今できることを精一杯やろう」と攻撃を貫き清水綾乃を下す<SMASH>
- パワーアップして戻ってきたホープ本田尚也が全日本初制覇に挑む!「練習してきたものをどれだけ発揮できるか」<SMASH>
- 第100回全日本テニス選手権の予選を開催。第1シードの山中太陽やベテラン瀬間詠里花らが本戦切符!<SMASH>
- 松田美咲が守備の極意を伝授! 走りながらのフォアハンドで早く戻れるフットワークはコレ!【プロが明かすテニス上達法】<SMASH>
- コントロールを重視した白石光のサービス。肩でトスを上げ、なるべく高い打点で捉えるのがコツ【プロが明かすテニス上達法】<SMASH>