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海外テニス

50歳を迎えた元美女テニスプレーヤー、サバチーニが自身のキャリアを振り返り、今興味のある選手について語る【女子テニス】

東真奈美

2020.05.22

サバチーニが「自分のテニスキャリアでの最高の瞬間」と言う1990年全米オープン優勝。写真:THE DIGEST写真部

サバチーニが「自分のテニスキャリアでの最高の瞬間」と言う1990年全米オープン優勝。写真:THE DIGEST写真部

 少女とも言える頃から大人であるレジェントたちの中でプレーしていたサバチーニにとっても、当時の2大スターだったクリス・エバートとマルチナ・ナブラチロワと対戦することは、とても大きなことだった。

「小さな頃、彼女たちの名前を聞いたのをしっかり覚えているもの。彼女たちと対戦することになった時は夢のようだったわ。テニスの歴史そのものが、突然目の前に現れたのだから」。ゲーム中はそんな事を考えずプレーに集中していたそうだが、夢の対戦だったのは違いない。

 サバチーニは今もテニス観戦をとても楽しんでいるそうだ。「新しい選手たちが続々と出てきていることがうれしい。好きな選手も何人かいて、応援しているわ。例えばアシュリー・バーティー。彼女のテニスがとても好きなの。コリ・ガウフも素晴らしいわ。彼女の気性やメンタルはすごい。ビアンカ・アンドレスクも同様だわ。コート上の彼女の人柄がとても好ましく思えるの」
 
 そしてツアーの多様性を喜ばしく感じているようだ。「今は選択肢がたくさんあるわね。多くの若い選手を見られてうれしい。前回の全米オープンでは今まで見たことがないほど多くの女子プレーヤーを見たわ。世代交代して行くものだから新しい選手が多いのはとても素晴らしいこと」

「アグレッシブな攻めのテニスだけでなく、試合の流れを変えたりショットをミッスクする多様なゲーム。テニスのレベルの深まりは素敵なことよ。そんなテニスが大好きだし、たくさん見られる時を待っていたの」

 サバチーニは現在、スイスに拠点を置いている。地理的にヨーロッパの真ん中に位置しており、新しい場所を知るために動き回るにはとても良い場所のようだ。これまで力を注いできたオリンピック委員会でのイベントにも協力し、全ての工程にかかわっている香水ビジネスも続けている。

 身体を鍛えることは続けており、ワークアウトをしないと一日が始まらない。ワークアウトは、自分を解放するとても必要な時間だという。変わらず旅を愛し、最近は、コーヒーへの情熱に目覚めたらしい。自身でも素晴らしいコーヒーを淹れる練習は欠かさないが、訪れる土地ごとでの特別なコーヒーを探して過ごす時間を楽しんでいる。

 今年50歳のガブリエラ・サバチーニは、持ち前の身体力と明るい好奇心で自身の旅をますますパワフルに楽しんでいるようだ。

文●東真奈美

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