「試合はコートがクレーコートだったこともあり、思った以上に面白い展開になりました」と斉藤は自信を持つ。配信する映像は全て自分が解説しているとのことで、「お腹が痛くなってトイレに行った」という裏話も聞けるようだ…。
　
　ところで、斉藤の行動力にはいつも感心させられる。テニスをもっと多くの人に好きになってほしい、見に来てほしい、その純粋な思いはあれど、実際行動するとになると、やり方がわからない、誰かやってくれないかな、と二の足を踏む人がほとんどだ。

　それについて話が及ぶと、「もちろん身体を休めるということもプロにとっては仕事の一つかもしれません。でもそれって人によってやり方は違っていて、ゲームをしたり、本を読んだり…。僕にとってはそれがイベントを考え、実行するために動くこと。自然なことなんです」と語る。
  　当然、選手としてツアー再開に向けての準備も怠ってはいない。「自宅にウェイトトレーニングの機材を揃え、かなり身体も強くなりました。正直、僕はいつでもレディです」。

　まずは今年の目標とする全日本選手権優勝、そしてグランドスラムの夢も諦めてはいない。身体が一回り大きくなり、４月に契約して作ったばかりのウェアが「ピチピチになっちゃって…」と笑う。

”やらない理由よりもできる方法”を常に考える彼は、きっとこれからも多くのことを実現していくのだろう。

◆3vitionプロテニス無観客オープン◆
【価格】
江原弘泰２試合　300円
斉藤貴史２試合　300円
田沼諒太２試合　300円
全試合セット　　800円
詳細は3vition TennisProgramのHPへ。
https://www.3vitiontennis.com/2020/06/13/mukankyaku-hanbai/

文●保坂明美（THE DIGEST編集部）

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