筋肉隆々のマッケンロー
その年の末にも、マッケンローは凄まじい試合をしている。デビスカップ決勝の対フランス戦で、ヤニック・ノアを相手に、4時間18分にわたる死闘を演じているのだ。ここでもマッケンローは、ファイナルセット6ー2と、ノアを突き離して勝っている。
マッケンローが体力を見せつけた試合は、他にいくらでもある。この点に関しては、レンドルも脱帽だろう。たとえば、1984年のUSオープン決勝を思い出してみよう。
この時はマッケンローとレンドルの対戦だった。マッケンローは不利な材料を抱えていた。前日の準決勝、対コナーズ戦が4時間近い大接戦となり、終わったのは深夜。それから半日しか経っていないのに、もえ決勝戦を迎えていたのだ。疲労がマッケンローの身体に色濃く残り、明らかに不利だろうと誰もが思った。
ところが、それはまったくの杞憂に終わった。マッケンローのプレーはいつにも増してエネルギッシュだった。6-3、6-4、6-1。一方的にやられたのはレンドルの方だ。
「今日ほど自分の身体に自信を持ったことはないね」
マッケンローは誇らしげにそう言った。"ミスター・タフネス"という称号を与えたいほど彼の体力は充実していた。
あれから、まだ2年しか経っていない。年齢もまだ27歳だ。一部には、マッケンローの身体はもうへばり切って、使い古したタイヤのようだという声もある。
前年出場したトーナメントが18。さらにその倍近いエキジビションをこなしている。単純に計算しても、週に一度はどこかの大会に出ていることになる。こんなオーバーワークのツケが、ここにきて一気にまわってきた。
その年の末にも、マッケンローは凄まじい試合をしている。デビスカップ決勝の対フランス戦で、ヤニック・ノアを相手に、4時間18分にわたる死闘を演じているのだ。ここでもマッケンローは、ファイナルセット6ー2と、ノアを突き離して勝っている。
マッケンローが体力を見せつけた試合は、他にいくらでもある。この点に関しては、レンドルも脱帽だろう。たとえば、1984年のUSオープン決勝を思い出してみよう。
この時はマッケンローとレンドルの対戦だった。マッケンローは不利な材料を抱えていた。前日の準決勝、対コナーズ戦が4時間近い大接戦となり、終わったのは深夜。それから半日しか経っていないのに、もえ決勝戦を迎えていたのだ。疲労がマッケンローの身体に色濃く残り、明らかに不利だろうと誰もが思った。
ところが、それはまったくの杞憂に終わった。マッケンローのプレーはいつにも増してエネルギッシュだった。6-3、6-4、6-1。一方的にやられたのはレンドルの方だ。
「今日ほど自分の身体に自信を持ったことはないね」
マッケンローは誇らしげにそう言った。"ミスター・タフネス"という称号を与えたいほど彼の体力は充実していた。
あれから、まだ2年しか経っていない。年齢もまだ27歳だ。一部には、マッケンローの身体はもうへばり切って、使い古したタイヤのようだという声もある。
前年出場したトーナメントが18。さらにその倍近いエキジビションをこなしている。単純に計算しても、週に一度はどこかの大会に出ていることになる。こんなオーバーワークのツケが、ここにきて一気にまわってきた。